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こんな方におすすめ
- オープンダイアログについて知りたい
- 日本のインフォームドコンセントにもやもや感がある
目次
はじめに
「対話」は心のケアにとって欠かせない存在です。
近年、精神医療や心理ケアの分野で注目されているのが、フィンランドで誕生した「オープンダイアログ」というアプローチです。
この手法は、従来の精神医療とは異なり、患者とその周囲の人々が積極的に参加する「開かれた対話」を重視しています。
本記事では、このオープンダイアログの特徴や効果、実際の看護の現場での活用について詳しくご紹介します。
1. オープンダイアログとは?
オープンダイアログとは、フィンランドで開発された対話的なケア手法です。
この方法は、精神的な危機や心の問題を抱えた患者と、その家族や関係者が一堂に会し、開かれた対話を通じて問題の解決を図るというものです。
オープンダイアログは医療者が患者に対して一方的に指示や助言をするのではなく、全員が対等な立場で話し合い、状況を共に理解し、解決策を見出していくことを目的としています。
フィンランドのラプランド地方で1980年代に誕生したこの手法は、精神医療の成果として高く評価されており、現在では世界各国に広がっています。
オープンダイアログの特徴は、患者を「主体」として尊重し、彼らが感じている思いをそのまま受け止めることに重きを置く点にあります。
2. オープンダイアログの特徴と効果
オープンダイアログの特徴
オープンダイアログの大きな特徴は、「対話」によって患者とその周囲が一体となることです。
従来の精神医療では、患者は治療の対象とされることが多く、家族や友人が治療プロセスに関与する機会は少ないものでした。
しかし、オープンダイアログでは、患者だけでなく、彼らを取り巻く人々全員が参加者となり、共同で「対話」を行うことによって、新たな理解や発見を生むことができます。
オープンダイアログの効果
また、オープンダイアログの効果としては、
患者が孤立せず、安心感を持って治療に向き合える。
周囲の理解が深まり、患者に対するサポート体制が強化される。
早期の回復や再発予防に繋がる。
といった点が挙げられます。
特に、患者が自分の思いを表現し、それを受け止めてもらえる環境が整うことで、回復プロセスが加速することが期待されています。
3. オープンダイアログの実際の活用
では、看護の現場においてオープンダイアログをどのように活用できるのでしょうか?
例えば、精神科病棟において患者が不安を抱えている場合、看護師が家族や関係者と共に「オープンダイアログ」のセッションを行うことで、患者の気持ちを共有し、共感を生み出すことができます。
このような対話は、医療者が一方的に患者を「治療する」のではなく、全員がその状況を「理解する」ことを目的としています。
このプロセスは、患者にとって自らの状況を見つめ直す機会となり、より前向きな心の変化をもたらすきっかけとなります。
4. 日本におけるオープンダイアログの導入事例
日本においても、オープンダイアログは徐々に取り入れられています。
一部の病院や福祉施設では、精神科医療の一環として家族や地域社会を巻き込んだ対話セッションが行われており、その効果が報告されています。
看護師としても、この手法を知ることで患者との関わり方が広がり、より深いケアが可能となります。
特に、認知症の患者さんへの対応においては、家族と共に患者の思いを探る過程で「オープンダイアログ」が活用されることが増えています。
認知症の方は、自らの思いを言葉にすることが難しいことが多いため、家族や周囲の人々が一緒に参加することで、患者の心の声に耳を傾けることが可能となります。
まとめ
オープンダイアログは、患者を取り巻く人々全員が対等に参加し、共に状況を理解し解決に向かうという新たなケアの方法です。
この「開かれた対話」の手法は、患者自身の主体性を尊重しながら、看護師を含む医療者、家族、友人が一体となることで、より良い治療プロセスを実現することを目指しています
看護師として、患者に寄り添う方法の一つとして、オープンダイアログの考え方をぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。
今日もゆるーりとね💕