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こんな方におすすめ
- オレムの看護論について理解したい
- セルフケア理論を理解したい
目次
【はじめに】
看護理論は、日々の看護実践に新たな視点を提供し、ケアの質を高める重要な枠組みです。
中でもドロシア・オレムのセルフケア理論は、患者自身のセルフケア能力に焦点を当て、看護師の役割を再定義するもので、多くの看護師や学生にとって実践的で日常生活で活かされる理論です。
本記事では、オレムのセルフケア理論の概要、看護システム論、実践への応用方法を詳しく紹介します。
【1. オレムのセルフケア理論とは】
オレムのセルフケア理論は、患者が自己の健康と幸福を維持するための行動を実践できる能力に注目します。
セルフケア能力とは、意思決定、洞察、知識、技術、意欲といった複数の要素で構成され、これらが後天的に育まれることができます。
この理論の中心概念は「実践的調整活動」であり、患者ができないことを他者に委譲する能力も含まれる点が特徴です。
【セルフケア要素】
オレムは、セルフケア要素を以下の3つに分類しました。
普遍的セルフケア要素
食事、排泄、個人衛生、活動と休息のバランス、孤独と人とのつながり、危険防止。
成長発達に関するセルフケア要素
心理的・社会的成長課題。
健康逸脱に関するセルフケア要素
病気や治療のコントロール。
【2. セルフケア不足の理論】
病気や負傷によりセルフケア能力が低下すると、患者は自己のケアを行うことが難しくなり、看護の介入が必要となります。
この理論は「セルフケア不足」という概念を用いて説明され、看護師が補完的な役割を果たすことで患者のケアを支援します。
【3. 看護システム論と看護師の役割】
オレムは、看護の提供方法を全代償システム、部分代償システム、支援教育システムに分類しました。
【看護の提供方法(システム)】
全代償システム
患者が完全に依存している状態で、看護師が全面的に介助。
部分代償システム
患者が一部を自分で行えるが、サポートが必要。
支援教育システム
ほぼ自立している患者に知識や心理的支援を提供。
【4. 実践におけるオレム理論の活用】
オレムの理論を看護実践に取り入れることで、患者のニーズをより的確に把握し、患者の自立性を高める看護が可能になります。
例えば、患者がどこまで自己管理をできるのかを評価し、その評価に基づいて適切な援助システムを選定します。
特に、患者の「できている部分」を見つけ出し、そこを起点にアプローチすることが重要です。
【5. 看護教育におけるオレム理論】
オレムの理論は、看護学生の指導やスタッフの指導にも役立ちます。
学生が理論を理解し、実践に結びつけるには、まず患者の健康的側面に焦点を当て、セルフケア能力の観察と評価を行う必要があります。
実習指導では、答えを与えるのではなく、考えを引き出すヒントを与えることが効果的です。
【まとめ】
オレムのセルフケア理論は、看護師が患者の能力を評価し、自立を支援するための有用な枠組みです。
看護師が患者の持つセルフケア能力を見極め、適切なサポートを提供することで、患者のQOL(生活の質)の向上が期待されます。
これからの看護において、オレムの理論を実践に生かし、より良いケアを提供するための研究と取り組みが求められます。
今日もゆるーりとね💕