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こんな方におすすめ
- 看護師の勤務表作成を担当している師長・主任
- 希望休と人員配置の調整に毎月悩んでいる看護管理者
- 「どうしてこんな勤務になったの?」と思ったことがある看護師
- 師長になって初めて勤務表作成を任された方
- 看護管理のリアルを知りたい方
看護師として長く働いてきましたが、最近つくづく思うことがあります。
看護師の勤務表って、永遠のベストセラーだよね。
新しい勤務表が出た瞬間、
「来月の勤務表、出たよ!」
となれば、みんな一斉に見に行く。
自分の勤務はもちろん、
「ここ休みになってる!」
「この日、夜勤かぁ……」
「この並び、ちょっときついな」
「やった、ここ連休!」
まあ、よく読まれること(笑)。
たぶん病棟で配られるどんな資料より、熟読されているんじゃないでしょうか。
ところが師長になった今、私はその「永遠のベストセラー」を読む側ではなく、作る側になりました。
そして思いました。
勤務表を作るって、こんなに大変だったのか。
歴代の師長さん、ごめんなさい。
作る側になって初めてわかりました。

勤務希望をかなえてあげたい。でも、それだけでは勤務表にならない
スタッフ一人ひとりに、それぞれの生活があります。
家族との予定がある人。
子どもの行事がある人。
親のことがある人。
通院や大切な用事がある人。
旅行に行きたい人もいる。
ライブや推し活を楽しみにしている人だっているでしょう。
だから私は、できる限りスタッフの勤務希望をかなえてあげたいと思っています。
でも。
希望を全部かなえれば、いい勤務表になるわけではありません。
ここが勤務表作成の難しいところです。
病棟は24時間365日動いています。
患者さんがいる以上、必要な人員を確保しなければなりません。
日勤の人数。
夜勤の人数。
勤務の並び。
経験年数や役割のバランス。
連続勤務になっていないか。
特定のスタッフに負担が偏っていないか。
いろいろな条件を考えながら組んでいきます。
「よし、できた!」
と思ったら、
「あ、この日、人が足りない……」
また組み直し。
一人動かす。
すると別の日がおかしくなる。
そこを直したら、今度は別のところが足りない。
勤務表、もはや巨大なパズルです。

しかも普通のパズルと違うのは、
一つひとつのピースに、その人の生活がくっついていること。
だから簡単には動かせないんですよね。
結局、人が少ない日に出勤するのは自分
スタッフの希望をできるだけ残しながら、必要な人数を確保していく。
そうすると、最後に調整しやすい人が一人残ります。
そう。
自分です(笑)。
「あ、この日少ないな」
「じゃあ私が出るか」
「ここも厳しいな……」
「ここも私が出るしかないか」
そうやって勤務表を眺めているうちに、自分の希望はだんだん後回しになっていきます。
寅さんの『男はつらいよ』じゃないけれど、
「師長はつらいよ」
本当にそんな気分になります(笑)。
でも、勤務表を作る側になって初めて、
「歴代の師長さんたちも、こんなことを考えながら毎月作っていたんだな」
と思うようになりました。
読む側だったころには、まったく見えていなかった世界です。

それでもスタッフのプライベートは大切にしたい
勤務表を作るのは本当に大変です。
それでも私には、できるだけ守りたいことがあります。
それは、
スタッフのプライベートを大切にすること。
なぜなら、
「私たちは何のために働いているんだろう?」
と思うからです。
もちろん生活するためです。
お金は必要です。
看護師としての責任もあります。
でも、人生は仕事だけではありません。
家族と過ごす時間。
友達と笑う時間。
旅行に行くこと。
趣味を楽しむこと。
推しに会いに行くこと。
そして時には、何もしないでゴロゴロする休日。
全部、大切です。
そういう時間があるからこそ、
「よし、また仕事を頑張ろう」
と思えることもあるんじゃないでしょうか。

「希望休=わがまま」ではないと思う
勤務表を作る立場になると、希望休が集中して困ることもあります。
もちろん、全部の希望をかなえられるわけではありません。
でも私は、希望を出すことそのものは悪いことではないと思っています。
仕事以外に大切なものがある。
それは当たり前のことだから。
むしろ、
「どうせ希望を出しても無理だから」
「師長に悪いから」
と、誰も希望を言えなくなる職場にはしたくありません。
希望は希望として出してもらう。
そのうえで、病棟全体を見ながら調整する。
かなえられないことがあれば、それは仕方がない。
そんな関係でいられたらいいなと思っています。

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ただし、師長のプライベートも大切
そして勤務表を作りながら、もう一つ思うことがあります。
スタッフのプライベートを大切にしたい。
これは本心です。
でも、
だからといって師長が全部引き受ければいいわけではない。
「人がいないから私が出よう」
これが一番簡単な解決方法になることがあります。
でも、それを毎月続けていたら、今度は師長自身が疲弊してしまいます。
スタッフのワークライフバランスが大切なら、管理者のワークライフバランスだって同じように大切なはず。
これは勤務表を作りながら、私自身が忘れてはいけないことだと思っています。

勤務表には、その人の人生が少しだけ見える
勤務表を作る側になって、勤務表の見え方が変わりました。
勤務表は単なる勤務の割り振りではありません。
その向こうには、
スタッフ一人ひとりの生活があります。
一方で、
患者さんの安全を守るために必要な人員を確保する責任があります。
希望をかなえたい。
でも病棟も回さなければならない。
スタッフに無理をさせたくない。
でも誰かには出てもらわなければならない。
そして自分自身も守らなければならない。
この間を行ったり来たりしながら作るのが、師長の勤務表なのかもしれません。
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今月も「永遠のベストセラー」を作ります
勤務表が発表されたら、きっと来月もスタッフのみんなが一斉に見に行くでしょう。
「やった!」
という人もいれば、
「うわ、この勤務かぁ……」
という人もいるでしょう。
全員が100点をつける勤務表なんて、きっと作れません。
それでも、
「来月もなんとか頑張れそう」
と思ってもらえる勤務表にはしたい。
勤務表の向こう側にある、その人の生活をできるだけ想像しながら。
そして自分の生活も、ちゃんと大切にしながら。
今日も私はパソコンの画面とにらめっこです。
一人動かして……
「あっ、こっちが足りなくなった!」
また戻して……。
やっぱり勤務表は難しい(笑)。
全国の勤務表作成担当者のみなさま。
今月も本当にお疲れさまです。
「師長はつらいよ」と、ときどきつぶやきながら。
今月もみんなに読まれる、
永遠のベストセラーを作っていきましょう。
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今日もゆるーりとね💕






