こんにちは。このブログの管理者
ゆるーりすと のぴまゆです。
このブログはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を利用しています。
それではゆるーりとご覧ください。
こんな方におすすめ
- ヘンダーソンの看護過程の展開の仕方が理解できない方
- 通っている看護学校が看護過程の展開を「ヘンダーソン」で教授している
- 看護課程の展開の紙上事例の設定や添削に携わっている方
目次
バージニア・ヘンダーソンの看護過程における情報整理にお困りではないですか。
バージニア・ヘンダーソンの看護過程には、患者のケアを効果的に行うための重要なフレームワークがあります。
このフレームワークを理解する上で学生が躓きやすいポイントは、基本的欲求の状態、常在条件、そして病理的状態の整理です。
今回はバージニア・ヘンダーソンの看護過程の展開の情報整理の仕方についての記事です。
基本的欲求の状態とは?
基本的欲求の状態は、現在の患者の状態を示します。
これには、食事や排泄などの日常生活の欲求が含まれます。
ヘンダーソンの14の欲求です。そしてそれぞれに充足した状態の基準が示されています。
患者が満足しているか、不満があるかを評価し、それに応じたケアプランを立てるために必要です。
常在条件とは?
常在条件は、患者の本来のライフスタイルや健康な状態を示します。
これは時間軸的に過去の状態を指し、病気や健康問題が発生する前の状態を反映します。
患者の日常生活のパターンや生活習慣を理解することで、よりその人らしい適切な支援やケアを提供することができます。
病理的状態の整理と時系列の理解
病理的状態は、患者の身体的な状態、つまり症状や検査データ、バイタルサイン、治療方針や治療内容などの情報です。
バイタルサインが異常である場合、それは基本的欲求を変容させる病理的状態となります。
学生が混乱するポイントは、この状態が基本的欲求の状態とどう関連するかです。
これらの情報を基本的欲求としてとらえて記載するのか、病理的状態として記載するのかを悩むのでしょう。
情報整理をしてみましょう
例えば、受け持ち患者の情報が 22歳女性、体温37.6度、脈拍78回/分、呼吸数24回/分、血圧120/66mmHg、SPO2 95%「体がだらしい」と言っている。
この情報を「体温」のニードで整理してみるとしましょう。
常在条件は
22歳、女性
現在の基本的欲求は
0) 体温37.6度
病理的状態は
S)体がだらしい → 「倦怠感」という症状(主観的データ)
O) 脈拍78回/分、呼吸数24回/分、血圧120/66mmHg、SPO2 95% → 生命兆候データ(客観的データ)
ここでは、体温においては体温だけは基本的欲求としてとらえ、あとは病理的状態としてまとめる整理の仕方をします。
学生さんが一番迷うのが過去の情報をどう取り扱うかです。過去の健康時のバイタルサインの情報は病理的状態に時系列としてまとめてもよいということです。
バイタルサインや症状、検査データはすべて、時系列で整理していくとすっきりまとめることができます。
※しかし、学校によってまとめ方に差があるかもしれませんので、その学校で提示されている「看護過程の展開ガイド」や「展開例」を確認して情報を整理する必要があります。
ヘンダーソンの看護過程の難しさ
ヘンダーソンの看護過程の難しさは14の基本的ニードの中で、「呼吸」「体温」などの病理的状態を示すような項目があること
さらには「コミュニケーション」や「学習」など抽象的で一見しただけではその充足状態が理解できないようなものがあることです。
これらが学生の理解を困難にしているといえるでしょう。
まとめ
バージニア・ヘンダーソンの看護過程を学ぶ際には、基本的欲求の状態、常在条件、そして病理的状態の違いを明確に理解することが重要です。
それぞれの状態が異なる時間軸を持つことを理解すること、各ニードの充足状態を理解することが重要です。
この記事を通じて、学生さんがバージニア・ヘンダーソンの理論を実践的に理解し、看護過程の展開の学習に役立てることができるようになることを願っています。
頑張っている看護師さん、看護学生さんを応援します。
今日もゆるーりとね💕