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母の命日を迎えて思うこと – ロスと悲嘆の処理と共に学んだ教訓
私は現在、緩和ケア病棟で看護師として働いており、多くの患者さんとその家族のサポートを行っています。
先日、私の母の命日を迎え、人生と死、そして悲嘆について深く考える機会がありました。
母はレビー小体型認知症を患っており、姉が在宅で介護していましたが、
コロナ発症を機に緊急入院となり、そのまま寝たきりとなりました。
最期は、慢性期の病院で穏やかに眠るようにこの世を去りました。
この経験を通して学んだことを、同じような経験をするかもしれない方々や
終末期ケア、緩和ケアに関心をもっておられる方に記事をお届けしたいと思います。
1. ロス体験の受け入れ
母を失った悲しみは計り知れませんが、死を受け入れることは悲嘆のプロセスにおいて非常に重要です。
患者さんやその家族が末期の段階にあるとき、私たちはしばしば「もうすぐ来る別れ」に直面しています。
この時、正直な対話が非常に重要となり、現実を受け入れる手助けをすることができます。
2. 悲嘆の個別性
悲嘆は個々人で異なります。私の場合、母の死後、様々な感情が湧き上がりました。
時には悲しみ、時には解放感、時には深い寂しさです。
悲嘆には「正しい方法」はなく、各人が自分自身のペースで感情を解き放つことが大切です。
プロフェッショナルな支援を求めることも一つの方法です。
3. 緩和ケアの重要性
緩和ケアは、患者だけでなくその家族にも平穏をもたらします。
母の場合、穏やかな環境でのサポートが大きな安心感を与え、家族としても最後の時を穏やかに過ごすことができました。
緩和ケアはただの痛みの管理ではなく、患者と家族の精神的なサポートも大切にしています。
参考資料:ナーシンググラフィカ「緩和ケア」
4. 経験から学ぶ
私自身、母の看護と死を通じて多くを学びました。
特に、人としての尊厳を最後まで支えることの重要性を改めて感じています。
これらの経験が、私が看護師として提供するケアの質を向上させ、患者さんやその家族にとってより良い支援ができるよう努めています。
実際の体験があるからこそ、それを活かせるというのも看護師という職業の魅力です。
母の死は多くの患者家族のサポートにきっと役立つはず。
そう前向きに考えることができるようになりました。
「いのちの歌」は母のお見送りの思い出の曲となりました。
三女が合唱で歌った動画のメロディを流して、棺桶の中の母に聴いてもらいました。
「本当に大事なものは隠れて見えない。
ささやかすぎる日々の中にかけがえない喜びがある」
本当にそうだな。と思うのです。
まとめ
人生の最終段階において、ロスと悲嘆に向き合うことは誰にとっても難しいものです。
しかし、これらの経験は私たちにとって大切な教訓を含んでおり、より深い共感と理解を育む機会を提供してくれます。
母の命日を迎え、私はこれらの教訓を皆さんと共有することで、少しでも誰かの支えになれればと思います。
母の命日に家にあるハナミズキが咲いていました。
また、この記事が、緩和ケア病棟に興味をもっている看護師さんの転機になればと思います。
きっと見つかる。緩和ケアで働きたいと思ったらこちら
頑張っている看護師さん、看護学生さんを応援します。
今日もゆるーりとね💕