「東大話法」とは？ 安富歩さんの分析で見る会話の20の特徴～真の対話を見極めるポイント～

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1. はじめに

日々、私たちはさまざまな会話や情報の中で「何が本当なのか」「相手が何を伝えたいのか」を判断しながら日々生活しています。
私は相手に向き合い、前向きで透明なコミュニケーションを大切にしていますが、私が学んだ「東大話法」という考え方は、真の対話を見極める大きなヒントになりました。
今回の記事は「東大話法」の特徴と、その隠れた問題点について深く掘り下げてみたいと思います。

2. 東大話法とは何か？

東大話法（とうだいわほう）とは、東京大学東洋文化研究所教授の安冨歩さんが著書『原発危機と「東大話法」』（2012年1月　明石書店）で提唱している用語です。
そうなんです。東大話法とは、安富さんが現代の学問や社会に潜む「都合の良い論法」を指摘し、分析した概念です。
この話法は一見説得力があるように見えるのですが、実際には話しにくい自己保身や立場を守ることに終始しています。

3. 東大話法の20の規則

安富さんが分析した20の「東大話法規則」は、以下のような特徴を持っています。
では、それぞれの規則を見てましょう。

１．自分の信念ではなく、自分の立場に合わせた思考を採用する。
２．自分の立場の都合のいいように相手の話を解釈する。
３．都合の悪い事は無視し、都合のよい事だけを返事する。
４．都合のよい事がない場合には、関係ない話をしてお茶を濁す。
５．どんなにいいかげんでつじつまが合わないことでも、自信満々に話す。
６．自分の問題を隠すために、同種の問題を持つ人を、力いっぱい批判する。
７．その場で自分が立派な人だと思われることを言う。
８．自分を傍観者と見なし、発言者を分類してレッテル貼りし、実体化して属性を勝手に設定し、解説する。
９．「誤解を恐れずに言えば」と言って、うそをつく。
１０．スケープゴートを侮辱する事で、読者･聴き手を恫喝し、迎合的な態度をとらせる。
１１．相手の知識が自分より低いと見たら、なりふり構わず、自信満々で難しそうな概念を持ち出す。
１２．自分の議論を「公平だ」と無根拠に断言する。
１３．自分の立場に沿って、都合の良い話を集める。
１４．羊頭狗肉（見掛け倒しの事）
１５．わけのわからない見せかけの自己批判によって、誠実さを演出する。
１６．わけのわからない理屈を使って相手をケムに巻き、自分の主張を正当化する。
１７．ああでもない、こうでもないと自分がいろいろ知っていることを並べて、賢いところを見せる。
１８．ああでもない、こうでもない、と引っ張っておいて、自分の言いたいところに突然落す。
１９．全体のバランスを常に考えて発言せよ。
２０．「もし○○○○であるとしたら、おわびします」と言って、謝罪したフリで切り抜ける。

4. 東大話法が私たちに及ぼす影響

このような論法がまかり通ると、会話に透明性が失われ、相手からの信頼を損なう恐れがあります。
特に看護や医療の現場では、患者さんとの関係が信頼と理解に基づくものであることが重要です。
東大話法のように自己保身や立場を優先してしまうと、信頼関係を築けず、結果的に患者さんや同僚の安心感を損ねることになります。

5. まとめ

安富歩さんの「東大話法規則」いかがでしたでしょうか。
この論法を認識して、あの国会での答弁などが、本当にそれに乗っ取って行われているの目の当たりにして驚愕しました。
今後、どのように自分が受け取った情報や発言の背景に意識を向けることができるのかを学ぶきっかけになればと思います。
東大話法を理解することで、相手が発する表面的な言葉だけでなく、その裏に隠された意図にも注意が必要です。

最後に、これらの規則を知ることで、私たちは、真実を見極める力を磨くことができるのではないでしょうか。
そして、建設的な対話を目指し、双方が対等に発言し、相手の意見や感情に対して積極的に耳を傾けることで、より良い関係性が築いていく努力をしましょう。

今日もゆるーりとね💕