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ゆるーりすと のぴまゆです。
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こんな方におすすめ
- 生成AIをレポートや課題に使っている、または使おうと考えている学生
- 学生のレポート指導やAI活用教育に課題を感じている指導者
- 看護学校の教育担当者・カリキュラム設計者
- 看護師を目指す社会人学生・再進学者
- 医療・看護分野でAI活用に関心のある人
目次
はじめに~AIリテラシーの必要性を痛感した事例
最近、CNET Japanの記事「ChatGPTの『嘘』を信じてレポートを書く学生たち――生成AIのハルシネーションが教育現場を直撃」を読み、大きな衝撃を受けました。
記事では、ChatGPTが提示した“存在しない文献”をそのままレポートに引用する学生が増えているという事実が紹介されています。
生成AIのハルシネーション(もっともらしい嘘)を見抜けず、検証せずに使用してしまう事例が後を絶たないのです。
生成AIが生む新たな課題
記事で紹介された大学の授業では、次のような工夫を凝らした課題が出されていました。
・講義で学んだ「情報リテラシー」を踏まえ、未解決のテーマを設定
・ChatGPTに回答を作らせ、その内容に自分の意見を加える
・出典(URLや記事名)を必ず明示
それでもなお、存在しない記事や著作名を引用したレポートが多数提出されました。
さらに、AIの回答をそのまま丸投げしている学生も複数存在。
URLをクリックするとリンク切れや全く異なる記事が表示されることもあったといいます。
看護教員としての視点
私が看護教員をしていた7年前は、確かにネットのコピペ問題はありましたが、このような生成AIによる“丸投げ”はありませんでした。
特に通信制教育に携わる私にとっては、提出された課題が学生自身の手によるものかどうかを確かめることが難しく、大きな課題となっていました。
それに加えて、時代は変わり、今の学生にとってAIは日常的なツール。
利用そのものを不正とするのは現実的ではありません。
しかし、AIに頼りきって実力をつけないまま看護師になることには強い懸念があります。
看護の現場では、患者さんの命を預かる判断を下す場面が日常的にあります。
AIが出した情報を鵜呑みにせず、自分の目で確かめ、根拠を裏付ける力が不可欠です。
看護教育で取り入れるべきAIリテラシー教育
今後の看護教育では、AIリテラシーを強化する仕組みが必要だと感じます。具体的には、以下のような方法です。
・引用文献の原本を必ず確認させる
・学生自身が引用文献を実際に読み、要約する課題を組み込む
・AIが出した情報の真偽を検証するプロセスを評価に反映する
こうした取り組みにより、単なる情報の受け手ではなく、情報の信頼性を判断できる看護師を育成できます。
なぜ看護学生にAIリテラシーが必要なのか
生成AIは、これからの医療現場でも間違いなく活用されていきます。
電子カルテの自動要約、看護計画の補助、患者教育資料の作成など、AIとの協働は今後さらに広がります。
だからこそ、学生のうちから次の習慣を身につける必要があります。
・AIの情報は必ず裏を取る
・鵜呑みにせず、自分の判断で取捨選択する
・AIを補助ツールとして使う視点を持つ
まとめ~生成AI時代の看護教育は「使い方」を教える時代へ
AIを使うこと自体は不正ではありません。
しかし、AI任せで学びを終えてしまうことは、看護師としての力を削いでしまいます。
生成AIの普及は避けられません。
だからこそ、看護教育の現場でAIリテラシーを体系的に学び、適切に使いこなす力を身につけることが不可欠です。
看護師として社会に出るその日までに、AIと共に成長できる学びの土台を築くこと――それが、これからの教育現場に求められる大きな課題だと感じています。
今日もゆるーりとね💕