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こんな方におすすめ
- 急性期・慢性期・緩和ケアで働く看護師
- 看護管理者・教育担当者
- 患者さんやご家族との関わりを大切にしたい医療従事者
「ステる」という言葉の意味
先日、とても印象に残る記事を読みました。
医療現場で昔から使われてきた「ステる」という言葉について書かれた記事です。
この記事を読みながら、私は20年以上前の自分を思い出しました。


緩和ケアをポジティブに変える本 つらさを抱える患者にできることはもっとある
急性期病院で働いていた頃
私も確かに使っていました。
「昨日、○○さんステったね。」
そんな会話を、ごく自然に交わしていました。
もちろん患者さんを軽く見ていたわけではありません。
一生懸命救命し、それでも救えなかった患者さん。
涙を流したことも何度もあります。
でも、不思議なことに、その現実を少しでも受け止めやすくするためだったのかもしれません。
医療者にも心があります。
毎日のように死と向き合っていると、どこかで自分を守らなければ続けられません。
だからこそ、「ステる」という言葉は、この記事に書かれていたように"鎧"だったのだと思います。

でも今の私は、その言葉を使うことはありません
緩和ケア病棟で働いた時間が、私の中の何かを変えたからです。
緩和ケアでは、一人の患者さんの人生を最期まで支えます。
ご家族と一緒に過ごした時間。
笑顔だった日。
苦しかった日。
そして最期の時間。
そのすべてを見届ける中で、「亡くなる」という出来事は、
その方の人生に寄り添わせていただく大切な時間だと感じるようになりました。
だからこそ、言葉も自然と変わっていったのです。

私の病院では亡くなられた患者さんも正面玄関から帰られます
入院した時も正面玄関、だから当然退院も正面玄関から。
死を人としてのあたりまえの過程ととらえ、
否定的にとらえない、隠さない姿勢は凛としているとさえ感じます。
亡くなられた患者さんが本来の場所に帰る。
そんな思いが込められているように感じたのです。
もちろん、この賛否両論あります。
でも大切なのは「どんな気持ちでその人を見送るか」なのだと思います。


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あの頃の私も、一生懸命でした
若い看護師なりに、必死で死と向き合っていました。
だから責めることはできません。
でも、今だからこそ思います。
もしご家族がその言葉を耳にしたら、どう感じるだろう。
その問いを持ち続けることは、とても大切なのではないでしょうか。


緩和ケア医師ががん患者になってわかった 「生きる」ためのがんとの付き合い方
私は今、神経難病病棟で働いています
この病棟でも、患者さんやご家族と長い時間を過ごします。
だからこそ、一つひとつの言葉が、その人への敬意につながることを忘れたくありません。
医療は技術だけではありません。
看護も知識だけではありません。
私たちが選ぶ「言葉」も、その人を支えるケアの一つなのだと、改めて感じた記事でした。
20年以上前の自分への戒めとして。
そして、これから後輩たちに伝えていくためにも。
私はこれからも、一つひとつの言葉を大切にしていきたいと思います。

今日もゆるーりとね💕





