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- 家族支援専門看護師の現状について知りたい
目次
はじめに
現代の看護では、患者個人へのケアだけでなく、患者を支える家族へのアプローチも重要視されています。
病気や障害を抱えた患者が日々の生活をより良く送るためには、家族のサポートが不可欠です。
その中で注目されているのが「家族看護学」です。
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家族看護とは?基礎知識と看護師が知るべき重要ポイント
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家族をシステムとして捉え、健康支援を行うこの分野は、看護教育の中でどのように位置づけられているのでしょうか。
1. 家族看護学とは?
看護の対象は個人だけでなく、その人を取り巻く「家族」という単位も含まれます。
家族看護学は、患者の回復や健康の維持において重要な役割を担う家族に焦点を当て、支援する学問です。
本記事では、看護教育の中で家族看護学がどのように位置づけられているのか、そしてその課題と未来について解説します。
※この記事はのぴまゆの学修成果レポートに基づき記事を作成しています。
2. 看護学教育における家族看護学の現状
2-1. 基礎教育における家族看護学の位置づけ
平成30年、日本看護系大学協議会が発刊した『看護学士課程教育におけるコアコンピテンシーと卒業時到達目標』では、以下が目標として明記されています。
・家族との信頼関係を形成するためのコミュニケーション能力
・家族生活と健康状態の関連性をアセスメントする力
・母児(子)とその家族を支援する看護援助方法
さらに、『看護教育学モデル・コア・カリキュラム』(平成29年)では、「家族をシステムとして理解する」ことや、「家族のセルフケア機能の理解」が明文化されています。
しかし、基礎教育において家族看護を必須科目とする動きは進んでおらず、看護師養成教育全体での導入率には課題が残っています。
2-2. 専門学校と大学の家族看護学教育の差
田久保(2018)1)の研究によると、大学では約6割が家族看護に特化した科目を設置している一方、専門学校ではわずか7%と、教育機関による格差が顕著です。
また、臨床現場で家族看護を教えられる指導者も少なく、実践と教育のギャップが存在します。
3. 家族支援専門看護師の役割と養成
3-1. 家族支援専門看護師とは?
家族支援専門看護師は、2008年に日本看護協会が認定した専門分野の看護師です。
その役割は以下の通りです。
・家族の健康アセスメント
・家族のセルフケア機能を高める支援
・病院内でのコーディネーター的役割
・医療者間での指導助言
・看護ケアの研究や技術開発
家族を患者支援の重要なパートナーと捉え、系統的に支援する役割が求められます。
3-2. 養成機関と現状
2021年時点で、家族支援専門看護師の養成を行う大学院は全国で6校のみであり、専門看護師全体に占める割合は2.8%にとどまります。
この限られた供給状況を改善し、全国的な普及が課題です。
4. 家族看護学の未来と展望
社会が求める看護師像は、時代とともに進化しています。
家族看護学の教育が深化することで、以下のような効果が期待されます。
・家族全体の健康と生活の質の向上
・看護の対象を広げた包括的支援の実現
・地域包括ケアにおける重要な役割の確立
教育機関でのカリキュラムの充実や、臨床での指導者養成が鍵となります。
まとめ
家族看護学は、看護教育において重要な柱の一つです。
基礎教育から専門看護師養成まで、一貫して家族支援に関する知識と技術を深めることが求められます。
今後も教育と実践のギャップを埋め、看護師が家族と共に患者を支える力を発揮できるよう取り組んでいきたいものです。
引用文献
1)田久保由美子( 2018).小児領域における家族支援看護 基礎教育における家族看護教育の現状、小児保健研究、第77 巻 第 6 号、 p.537 538 .日本小児保健協会学術集会
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