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こんな方におすすめ
- 情報をどう分析していいかわからない学生
- 看護問題を挙げるのが苦手な学生
- 日々の情報収集や記録で思考がうまくつながらないと感じている新人看護師
- 看護過程に苦手意識のある中堅看護師
目次
はじめに:看護過程でつまずくのは「順序」が原因かも?
看護学生さんや新人ナースから「情報が整理できない」「援助の方向性が定まらない」という声をよく聞きます。
実はその原因、情報の分析・解釈の順序にあることが多いのです。
今回は、「飲食のニード」を例にとりながら、看護過程の分析・解釈を行う際の正しい順序と、そのポイントを解説します。
この記事はヘンダーソンの看護理論を活用した看護過程の展開についての記事となります。
1.まず確認すべきは「ニードの充足/未充足」の判断
看護過程は以下の順序で進めるのが基本です。
①ニードの充足・未充足の判断
②看護問題の特定
③原因・誘因の特定
④看護計画(援助の方向性)の立案
この順序を間違えると、的外れな計画になってしまい、患者さんに合った看護が提供できません。
では、まず一番初めの「ニードの充足/未充足の判断」を、飲食のニードを例に説明しましょう。
2.「飲食のニード」の内訳と判断ポイント
飲食に関するニードには、実は次の2つの要素があります。
① 必要な栄養がとれているか
② 楽しく食べられ、満足感があるか
① 必要な栄養がとれているか
以下のような情報から判断します
・身長、体重、BMIから求めた必要カロリー
・食事療法の有無、実際の摂取カロリー
・血液検査(アルブミン、HbA1c など)
・日常の活動量
② 楽しく食べられているか
以下の視点で観察・傾聴します
・食事中の様子(表情、会話)
・患者さんの言動や食事への反応
・食事環境(雰囲気、座位、介助の有無)
たとえ①の栄養状態が良好でも、②が満たされていなければ「飲食のニードは未充足」と判断します。
3.看護問題リストを使って「看護問題」を特定する
ニードの未充足がわかったら、次に行うのが看護問題の特定です。
ここで大活躍するのが看護問題リストです。
たとえば「飲食」のカテゴリーには、以下の3つの看護問題が含まれています。
1)栄養の不足
2)過剰な栄養
3)食事への不満足感
②の満足感が得られていない、というニードの未充足があれば、該当する看護問題は「3. 食事への不満足感」となります。
もしピンとこない場合は、リストに記載されている【問題の定義】【特有の情報】【支持する情報】を確認しましょう。
それをもとに、患者の状態に当てはまるかを慎重に考えることが大切です。
看護問題リストの活用方法や「特有の情報」「支持する情報」についての解説は以前の記事をご覧ください。
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ヘンダーソンの看護過程の展開をわかりやすく解説~看護問題リストの活用の仕方~
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ヘンダーソンの基本的看護に関する看護問題リスト第5版 [ 江崎フサ子 ]
4.よくあるミス:「原因・誘因」や「援助方法」から先に考えてしまう
学生がよく陥るのが、①のニードの判断を飛ばして、③の原因・誘因を特定しようとすることです。
たとえば、「食欲がないから環境を整えよう」「不安があるから声かけしよう」と、すでに援助の方向に進んでしまっているケース。
これでは、論理的な分析ができず、看護計画も曖昧になってしまいます。
順序を守ることで、思考が整理され、その患者に合った的確な援助ができるようになります。
おわりに:順序を守れば看護はもっとスムーズに
情報の分析・解釈は、順序がすべてのカギです。
特に「看護問題リスト」の活用は、問題の特定だけでなく、思考の整理にも役立ちます。
次回は、「原因・誘因の特定」についてさらに詳しく解説します。
順序に沿った看護過程で、論理的で実践的な看護力を育てていきましょう。
今日もゆるーりとね💕