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ゆるーりすと のぴまゆです。
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それではゆるーりとご覧ください。
こんな方におすすめ
- ヘンダーソンの看護過程の展開の仕方が理解できない方
- 通っている看護学校が看護過程の展開を「ヘンダーソン」で教授している
- 看護課程の展開の紙上事例の設定や添削に携わっている方
看護学生のみなさん、看護過程の展開でお困りではありませんか。
看護学生のみなさん、お疲れさまです。
日々の学習活動の中で、ペーパーペイシェントによる事例の展開などの課題もこなしていることと思います。
紙上事例演習といい、架空の患者で看護過程を展開するというもので、通信課程の学生にとっては、これも大切な実習のひとつとなります。
またコロナ禍で病院実習が困難であった時期もこの方法で実習をしていた学校も多かったのではないでしょうか。
今回は、この看護過程の展開でも、今だに根強く教育課程に取り入れられているヘンダーソンの看護過程についてお話します。
はじめに
ヴァージニア ヘンダーソンは、「看護界のファーストレディ」とも呼ばれ、看護理論と実践に多大な貢献をしました。
彼女の理論は、患者が回復して日常の活動に早く復帰できるように、患者の自立の重要性を強調しています。
この記事では、ヘンダーソンの看護理論の詳細な概要を示し、彼女が特定した 14 の基本的ニーズをそれぞれ説明します。
このガイドは、看護学生と教育者の両方にとって、看護プロセスを理解して適用する上で役立ちます。
ヘンダーソンの看護理論の概要
バージニア ヘンダーソンの理論は、看護師の独自の役割は、必要な体力、意志、知識があれば助けを借りずに実行できる、
健康または回復 (または安らかな死) に貢献する活動の実行を、病人であろうと健康であろうと個人に支援することであるという考えに基づいています。
目標は、患者ができるだけ早く自立できるように支援することです。
14 の基本的な人間のニーズ
ヘンダーソンは、看護師が包括的なケアを提供するために対処しなければならない 14 の基本的な人間のニーズを特定しました。
呼吸:患者が正常に呼吸できることを確認します。
飲食:患者が適切に食事と飲水を行えるように支援します。
排泄:体内の老廃物の排泄を助けます。
姿勢:動きを容易にし、望ましい姿勢を維持します。
睡眠と休息:十分な睡眠と休息のための条件を提供します。
衣生活:患者が適切な衣服を選択できるよう支援します。
体温:環境を調整して患者の体温を正常に保つのを助けます。
清潔:外皮を保護するために体の清潔と身だしなみを整えるのを手伝います。
環境:事故や怪我を防ぐために安全な環境を確保します。
コミュニケーション:感情、ニーズ、恐怖、意見を表現するための効果的なコミュニケーションを促進します。
信仰:患者の信念に従って信仰の実践をサポートします。
達成感:仕事に関連した活動を支援し、達成感を得る。
遊び:レクリエーション活動を促進します。
学習:患者が健康と治療計画について学習できるように支援します。
これら14のニーズは聞きなれた言葉のように一見思えますが、そのニードが満たされた状態が一体どのような状態なのか把握しておく必要があります。
これら14の基本的欲求が満たされているか、満たされていないかを評価し、ニードが満たされていないときに看護計画を立てるという流れになります。
ではどうやってニードが満たされているか判断するのでしょうか。
まず、大切なのは
1)患者について理解すること
患者を知るために必要なことは何でしょうか。
これを14のニードでひとつひとつ洗い出していきます。
これがいわゆる「常在条件」、本来患者が持っている条件、つまり年齢、性格、習慣、仕事、家族背景、生い立ちなど。
それらを14のニードに沿って丁寧に整理していく作業が必要となります。
2)現在の基本的欲求の状態がどうであるかを整理する これが「基本的欲求の状態」
3)次に今の健康状態、つまり今の患者の病態を把握します。これが「病理的状態」
4)これら1)2)3)を踏まえたうえで、こららの情報を分析・解釈する
ポイントは
①基本的欲求が充足した状態から未充足の状態を把握する。
②充足していない欲求と常在条件と病理的状態が同関連しているかを示す。
③充足していない原因・誘因を体力・意思力・知識の側面から判断する。
になります。
5)看護問題を明確にする
③の原因誘因を特定することです。
6)計画立案
①問題の優先順位を決める。
このときにマズローの階層、健康の段階、発達段階のそれぞれの側面から優先順位を判断し、
看護問題が複数にわたっているときは、問題と問題の関連性についても言及します。
②基本的欲求を充足するための目標設定
③援助方法を決定する。(OP、TP、EP)
ポイントは原因・誘因を意識して、それを除去する、または軽減させる計画を立てることです。
そして個別性を重視する点も忘れてはいけません。
と、ここまでが実際の紙上事例の展開で求められます。
もちろん、実際の患者にはこれらの計画を実施し、評価するというPDCAサイクルが必須となります。
さて、看護過程の展開の流れを説明してきましたが、
それを判断するためには、ニードが充足しているかを判定する基準が必要です。
その基準を示してくれているのが看護問題リストとなります。
次回はこの問題リストの活用方法について説明していきたいと思います。
まとめ
バージニア ヘンダーソンの看護理論は、患者の自立と総合的なケアを重視した看護実践の包括的な枠組みを提供します。
14 の基本的ニーズを理解して適用することで、看護師は患者ケアをより適切に評価、診断、計画、実施、評価することができ、最終的には患者の転帰を改善できます。
このガイドを、看護学生や教育者が看護プロセスを習得するための貴重なリソースとしてお役立てください。
頑張っている看護師さん、看護学生さんを応援します。
今日もゆるーりとね💕