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ゆるーりすと のぴまゆです。
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こんな方におすすめ
- 学生の指導計画を立案している。
- 効果的な実習指導計画を立てたい。
- 具体的指導方法を知り、指導のヒントにしたい
目次
はじめに
看護学生にとって、実習は教室で学んだ知識を臨床現場で応用し、看護の本質を体験的に学ぶ貴重な機会です。
同時に、実習指導者にとっては、学生の成長をサポートしながら、自身の看護観や教育観を深める重要な役割を担います。
本記事では、のぴまゆが実習指導者講習会で学んだ知見やポートフォリオを基に、実習指導計画のポイントを詳しく解説します。
1.発見学習を取り入れた実習指導の重要性
実習における指導の効果を最大化するためには、学生の主体性を引き出す「発見学習」の導入が鍵となります。
発見学習とは、学生が既存の知識を基に、自ら新しい概念や原理を見つけ出していく学習方法です。
この学びの中には、教員の支援を受けながら行う「誘導発見」と、学生が独力で行う「ひとり立ちの発見」が含まれます。
発見学習を効果的に行うためには、以下の要素が重要です。
1)能動性
学生の好奇心を引き出すことが、積極的な行動を促します。
たとえば、受け持ち患者の情報をもとに、看護過程の中で解決すべき課題を自ら見つけ出せるような環境を整えることが大切です。
2)発展性
学生が共通の知識や技術を基盤に、そこから新たな洞察や一般化を導き出す力を養います。
具体的には、カンファレンスを活用し、個々の患者事例を通じて幅広い看護の原則に結びつける場を提供します。
3)柔軟性
学生が達成目標を他人と比較するのではなく、自身の成長に焦点を当てることを支援します。
たとえば、適切な目標設定を行い、修正すべきポイントにのみ焦点を当てる指導が必要です。
4)非厳密性
実習指導では、すべてを厳密に行う必要はありません。
状況に応じて柔軟に対応することが、学生の発見学習を引き出す鍵となります。
具体的には、指導者が学生に適切なタイミングで指導やフィードバックを行いながら、学生の自主性を尊重します。
2.発見学習の実例:指導者が発見学習を促したケース
実習中にある学生が、患者のバイタルサインの変化に気づき、それが看護ケアの改善につながる可能性があると提案しました。
この提案に対し、指導者はすぐに正解を伝えるのではなく、追加の情報収集や看護計画の再考を促しました。
その結果、学生は問題解決能力を高めるだけでなく、自らの発見に対する自信を深めることができました。
指導者が学生に適切な"問いかけ"を行い、状況に応じた支援を提供することで、学生の成長をさらに促進することができます。
発見学習を通じて、学生が臨床現場で主体的に学ぶ姿勢を育むことが、実習指導の成功の鍵となるのです。
3.実習指導案の作成プロセス
実習指導の質を高めるためには、指導案の作成が欠かせません。
指導案は学生への指導を体系的に行うための設計図であり、教育的な意図を明確に反映する必要があります。
以下に指導案作成のプロセスとポイントを解説します。
1)教育的な意図の明確化
指導案は単なるスケジュールではなく、学生にどのような教育効果を与えるかを具体的に示すものです。
たとえば、学生が患者の生活背景を理解し、適切な看護計画を立てられるよう支援することを目的に設定します。
2)教材の価値と選定
学生が取り組む実習教材(受け持ち患者)の選定は、実習目標を達成する上で極めて重要です。
教材選びでは、以下の点を考慮します:
・患者の状況が学生の学習レベルに適しているか。➡学生のレディネス(準備状態)を把握する必要があります。
・学生が看護過程の各ステップを学べる事例か。
3)指導案の順序性
実習内容は、目標達成に向けて論理的かつ段階的に組み立てる必要があります。
指導案には週案や日案を含め、具体的な指導内容と方法を明記します。
4)柔軟でゆとりある計画
学生が思考を深められる余裕を持つ計画を立てることが重要です。
余裕のない計画は、学生が主体的に学ぶ時間を奪うことにつながります。
4.指導者としての評価とフィードバック
実習指導において、評価とフィードバックは不可欠なプロセスです。
学生が自らの学びを深め、成長を実感するためには、適切な評価基準と指導者からの建設的なフィードバックが求められます。
1)評価の種類と活用
・診断的評価:実習開始時に学生の準備状況やスキルを把握するための評価。
・形成的評価:実習期間中に行うフィードバックを通じて、学びのプロセスを支援する評価。
・総括的評価:実習終了時に成果を振り返り、今後の課題を明確にするための評価。
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2)評価基準の明確化
評価内容や方法が指導目標に一致していることを確認します。
例えば、学生が患者と効果的なコミュニケーションを取れているか、看護過程を適切に実行しているかを評価の基準とします。
3)フィードバックのポイント
・具体性:学生の行動や成果について具体的な指摘を行う。
・ポジティブな側面の強調:学生が自信を持てるよう、良い点をしっかり伝える。
・改善点の明示:次にどのように行動すれば良いかを具体的に提案する。
評価とフィードバックを通じて、学生が自らの強みや課題を把握し、次のステップに向けた意欲を高めることができます。
5.指導者としての心構え
実習指導者として学生に向き合う際には、自身の看護観や教育観を振り返り、指導の意義を再確認することが重要です。
1)学生の個性を尊重する
各学生が異なるバックグラウンドや目標を持っていることを理解し、個別のアプローチを心がけます。
2)自らの成長を追求する
学生指導を通じて、自身の看護知識や教育スキルを向上させる姿勢を持ち続けます。
3)教育の本質を捉える
教育とは単なる知識の伝達ではなく、学生が自ら学び、成長するプロセスを支援することです。
指導者はそのプロセスの伴走者であることを意識します。
6.実習指導の未来を見据えて
看護の実習指導は、単なる技能訓練ではなく、次世代の看護師が自ら考え、行動する力を養う場であるべきです。
指導者は学生と共に学び、成長する機会を通じて看護の未来を築いていく役割を担っています。
1)持続的な教育改善
実習の振り返りを通じて、指導方法や計画を常に見直し、より効果的な教育を目指します。
2)看護の本質的価値を伝える
技術だけでなく、患者に寄り添うケアの重要性を学生に伝えることで、看護の本質を次世代に受け継ぎます。
3)指導者間の協力と共有
他の指導者との情報共有や協力を通じて、指導の質を向上させる取り組みを進めます。
まとめ
看護実習指導は、学生にとって成長の場であると同時に、指導者自身が学び成長する場でもあります。
本記事で述べた「発見学習の導入」「指導案の作成」「評価とフィードバック」、そして「指導者としての心構え」は、実習指導を成功に導く重要な要素です。
これらを実践することで、学生が主体的に学び、患者に寄り添う看護の本質を体得することができます。
また、指導者も教育の喜びを感じ、看護の未来を担う次世代の育成に貢献できるでしょう。
私たち一人ひとりが、看護の実習指導を通じて新しい視点を持ち、より良い教育環境を築いていくことが求められています。
看護教育の現場で、学生一人ひとりの可能性を引き出しながら、看護の価値を深めていく。
そんな未来志向の実習指導を目指して、私たちも成長し続けましょう。
今日もゆるーりとね💕