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こんな方におすすめ
- これから看護研究に取り組む方
- 看護研究に苦手意識のある方
- 簡単に看護研究の方法、進め方を知りたい方
目次
今日は看護研究のデザインについてお話します。
研究デザインは看護研究を計画し、実施する過程において最も重要な要素の一つです。
適切な研究デザインを選択することは、研究の信頼性と妥当性を確保し、看護実践に役立つ有意義な結果をもたらすために不可欠です。
この記事では、研究デザインの基本的な概念、主要な種類、およびそれらが看護研究においてどのように適用されるかについて説明します。
研究デザインの基本
研究デザインは、研究問題を明確にし、目的に応じた適切な研究方法を選択し、データ収集と分析の手順を計画するプロセスです。
良い研究デザインは、研究の目的を達成するために必要なすべての要素を組み合わせ、研究者が質の高いデータを収集し、有意義な結論を導き出すための道筋を提供します。
研究デザインの主要な種類
実は研究デザインの分類方法は多様にあります。
今回は学問的推論方法に基づいて研究デザインを分類します。
ここでは、研究デザインを評価し選択する過程を、推論の種類(演繹的推論、帰納的推論、アブダクション推論)に基づいて構造化します。
以下では、これらの推論方法を用いて研究デザインをどのように分類し、適用するかについて説明します。
1.演繹的推論と定量的研究デザイン
演繹的推論は、一般的な理論から特定の予測や仮説を導き出し、それらを実証的に検証するプロセスです。
この推論方法は、特に定量的研究デザインに適しています。➡量的研究
定量的研究デザインでは、理論や既存の研究に基づいて仮説を立て、数値データを用いてこれを検証します。
例えば、ランダム化比較試験(RCT)や縦断研究は、演繹的推論に基づく典型的な定量的研究デザインです。
2.帰納的推論と定性的研究デザイン
帰納的推論は、特定の観察から一般的な結論や理論を導き出すプロセスです。
この方法は、特に定性的研究デザインに適しています。➡質的研究
定性的研究デザインでは、詳細な観察、インタビュー、または文書分析を通じてデータを収集し、パターンやテーマを特定して、新たな理論やモデルを構築します。
例えば、ケーススタディ、現象学研究、基礎理論研究は、帰納的推論に基づく定性的研究デザインの例です。
3.アブダクション推論と混合方法研究デザイン
アブダクション推論は、最も説得力のある説明を見つけるために、既知の事実を新たな理論や枠組みに結びつけるプロセスです。
この推論方法は、混合方法研究デザインに特に適しています。
混合方法研究デザインでは、定量的および定性的研究の要素を組み合わせることで、研究問題に対するより包括的な理解を追求します。
このアプローチでは、既存のデータや理論を新たな視点から再評価し、複合的な研究質問に対して最も適切な説明を提供します。
質的研究と量的研究の特徴
(図表の引用:早川和生ほか(2020).JINスペシャルNo,94 看護研究の進め方 論文の書き方,第2版,医学書院,p.65)
看護研究における研究デザインの選択
研究デザインの中から研究目的を達成するための最適なものを選択するための手順をお話します。
研究デザインの選択プロセス
(図表の引用:早川和生ほか(2020).JINスペシャルNo,94 看護研究の進め方 論文の書き方,第2版,医学書院,p.68)
研究デザイン選択のポイント
看護研究において最適な研究デザインを選択するためには、以下のポイントを考慮することが重要です。
- 研究の目的: 研究の目的に基づいて、定量的(量的)、定性的(質的)、または混合方法の研究デザインのいずれかを選択します。
- 研究問題: 研究問題が何を解決しようとしているのか、そしてどのような種類のデータがその解決に役立つのかを理解することが重要です。
- 利用可能なリソース: 研究を実施するための時間、予算、およびその他のリソースも、研究デザインの選択に影響を与えます。
- 倫理的配慮: 研究デザインは、参加者の権利を尊重し、倫理的ガイドラインに従う必要があります。
まとめ
研究デザインの選択は、研究の成功に直接影響を与えるため、このプロセスには慎重に取り組む必要があります。
適切な研究デザインを選択することで、研究者は有意義で信頼性の高い結果を得ることができ、これらの結果は看護実践の改善に貢献することができます。
研究デザインについても詳しく解説されています。
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頑張っている看護師さんを応援します!
今日もゆるーりとね💕