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【看護研究】リサーチクエスチョン(研究の問い)

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今日のテーマはリサーチクエスチョン(研究の問い)です

看護研究におけるリサーチクエスチョン(研究の問い)は、看護実践を科学的に裏付ける重要なステップです。

リサーチクエスチョンは、研究の方向性を定め、研究プロセス全体を導く基盤となります。

本記事では、看護研究におけるリサーチクエスチョンの重要性、作成方法、そして良い研究問いの特徴について解説します。

さらにリサーチクエスチョンのレベルや構成についても説明していきたいと思います。

のぴまゆ
今日は盛りだくさんです。がんばりましょう!

 

リサーチクエスチョンの重要性

リサーチクエスチョンは、看護師が直面する臨床上の問題や患者ケアの改善点を明確にし、それらに対する科学的根拠を探求する出発点です。

研究の問いは、研究の範囲を特定し、関連する文献のレビュー、データ収集、分析方法の選択など、研究プロセスの各段階を指導します。

 

リサーチクエスチョンの作成方法

臨床上の問題の特定

臨床実践を通じて直面する問題や疑問から出発します。患者ケア、治療方法、看護介入の効果など、改善や解決が必要とされる領域を探ります。

 

文献レビュー

既存の研究や文献を調査して、問題に関する現在の知識や研究のギャップを把握します。これにより、研究問いが既存の知識に新たな貢献をすることが確認できます。

 

研究問いの特定

問題の特定と文献レビューを基に、具体的かつ研究可能な研究問いを定式化します。この段階では、研究問いが明確で、測定可能で、達成可能であることが重要です。

 

良いリサーチクエスチョンの特徴

明確さ

研究問いは、具体的で明確な形で提示されるべきです。何を研究するのか、どのような側面に焦点を当てるのかが一目でわかるようにします。

 

測定可能性

研究問いは、実際に測定や評価が可能な要素を含むべきです。これにより、データ収集と分析が行えます。

 

重要性

研究問いは、看護実践や患者ケアにおいて実際の差を生む可能性がある重要な問題に対処するものであるべきです。

 

研究可能性

選択した研究問いは、利用可能な時間、リソース、および技術的な制約の中で実際に研究が行えるものでなければなりません。

 

看護研究におけるリサーチクエスチョンは、研究の成功を左右する核心となる要素です。適切な研究問いを設定することで、看護師は科学的根拠に基づいた実践を推進し、患者ケアの質を向上させることができます。

 

リサーチクエスチョンのレベル

研究の範囲や深さ、そしてその研究が対象とする知識の種類によって異なります。

これらのレベルは、研究の目的を明確にし、研究の設計や方法論を選択する際の指針となります。

一般に、リサーチクエスチョンのレベルは大きく分けて3つあります。

1.探索的(Exploratory)

2.記述的(Descriptive)

3.説明的(Explanatory)

のぴまゆ
ここで「看護師の職場でのストレスについての研究」での問いを例にして説明していきましょう

1.探索的リサーチクエスチョン

探索的リサーチクエスチョンは、あまり研究されていない領域や問題に対する理解を深めることを目的としています。

これらの研究問いは、新しい問題に光を当て、将来の研究のための仮説を立てるための初期段階の情報を収集することに焦点を当てます。

例えば、「どのような要因が看護師の職場でのストレスを増加させるのか?」という問いは、特定の領域における現象を探る探索的研究に該当します。

 

2.記述的リサーチクエスチョン

記述的リサーチクエスチョンは、特定の現象や状況を正確に記述し、理解することを目的としています。

これらの問いは、探索的研究で得られた情報を基に、特定の現象についての詳細なデータを収集し、分析するために設計されます。

例えば、「看護師の職場でのストレスレベルはどの程度か?」という問いは、現象を詳細に記述することに焦点を当てた記述的研究に適しています。

 

3.説明的リサーチクエスチョン

説明的リサーチクエスチョンは、特定の現象や関係性の原因と結果を明らかにすることを目的としています。

これらの問いは、記述的研究で得られたデータを基に、なぜある現象が起こるのか、どのような因果関係が存在するのかを探求します。

例えば、「どのような介入が看護師の職場でのストレスを軽減するのか?」という問いは、特定の現象の原因や効果を解明する説明的研究に該当します。

 

これらのレベルを理解し、適切なリサーチクエスチョンを設定することは、研究の目的に合った適切な設計と方法論を選択し、有意義な結果を得るために不可欠です。

看護研究では、これらの異なるレベルの問いを効果的に利用することで、臨床実践に直接応用可能な科学的根拠を生み出すことができます。

 

リサーチクエスチョンの構造化

リサーチクエスチョンの構造化は、研究問いを明確にし、研究の設計やデータ収集の方法を決定する際に不可欠です。

特に、臨床研究や看護研究においてよく用いられる構造化の方法として「PICO」があります。

PICOは、Patient(患者)Intervention(介入)Comparison(比較)Outcome(結果)の各頭文字を取ったもので、研究問いを系統的に定義するフレームワークを提供します。

PICOの要素

Patient (患者)

Intervention (介入)

Comparison (比較)

Outcome (結果)

Patient (患者)

研究の対象となる患者や人口集団を特定します。年齢、性別、病状、臨床的特徴など、研究に関連する特定の特性を明確にします。

 

Intervention (介入)

研究で評価する治療、介入、ケアプランなどを指します。薬物療法、運動療法、教育プログラムなど、研究の焦点となる具体的な介入を定義します。

 

Comparison (比較)

介入の効果を評価するために、比較対象となる他の治療法、プラセボ、または標準ケアなどを指します。すべての研究が比較要素を持つわけではないため、適用可能な場合のみ使用します。

 

Outcome (結果)

介入によって期待される効果や結果を特定します。これには、改善されるべき健康状態、測定可能な患者の変化、研究の目的に対する具体的な結果などが含まれます。

 

PICOの利用

PICOフレームワークを使用することで、研究問いを具体的かつ明確に設定できます。

これは、効果的な文献検索、適切な研究設計の選択、そしてデータ収集方法の計画に役立ちます。

のぴまゆ
例えば、「高齢者における運動介入が転倒リスクに与える影響は何か?」という研究問いをPICOに分解すると次のようになります

P (Patient): 高齢者

I (Intervention): 運動介入

C (Comparison): 介入なし、または標準ケア

O (Outcome): 転倒リスクの減少

PICOフレームワークは、看護研究をはじめとする臨床研究において、リサーチクエスチョンを系統的に考えるための強力なツールです。これにより、研究者は目的に合った質の高い研究を設計し、実施することができます。

のぴまゆ
いかがでしたか。このリサーチクエスチョンの絞り込みが研究の中で最も大切な段階と言われています。

ここが研究の最難関といっても過言でないでしょう。産みの苦しみといえるかもしれません。

ここまでリサーチクエスチョンを絞りこめたら、次の段階に進みましょう。

 

頑張っている看護師さん、看護学生さんを応援します。

一緒に頑張りましょう!

今日もゆるーりとね💕

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  • この記事を書いた人

のぴまゆ

起業を目指すアラカンナースです。 看護教員をしていた経歴もあり、現役看護師としての知識も併せて、今までの自分の経験をアウトプットすることをお仕事にしたいと思い、電子書籍出版のお仕事をはじめました。看護師としてのキャリアを生かしながら、自立を目指すナースのサポーターとして、起業や副業に有益な情報を電子書籍として出版しています。 もっと豊かに、自分だけでなく、私の周りの人も幸せにしながらゆる~りと自己実現するというのが私のコンセプトです。 ブログでは私の電子書籍の情報や、看護師、看護学生さんにも有益な情報も発信していきたいと思います。

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