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ゆるーりすと のぴまゆです。
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こんな方におすすめ
- ヴァーチューズ・プロジェクトについて知りたい
- ポジティブな思考を身に着けたい
- 良好な人間関係を構築したい
目次
はじめに ~ヴァーチューズ・プロジェクトとは何か?~
ヴァーチューズ・プロジェクト(美徳プロジェクト)は、1989年に国連総会で「国際家族年」として提案され、以来、世界90か国以上で教育やカウンセリングに活用されているプログラムです。
このプロジェクトは、人間が本来持つ素晴らしい力を「美徳」の言葉を通して引き出すことを目的としています。
社会における家族機能の低下や思いやりの欠如に起因する暴力などの問題に対処するために、このプロジェクトが生まれました。
その本質は、誰もが内に持つ美徳を見つけ出し、それを育てることにあります。
この取り組みは、家庭や職場、教育現場での人間関係を改善する効果があり、人々に思いやりと尊敬の心をもたらします。
ヴァーチューズ・プロジェクトの研修から学んだこと
私は、平成28年度山口県看護協会の一般教育研修「ことばの力 virtues project」に参加し、このヴァーチューズ・プロジェクトについて学ぶ機会を得ました。
当時の講師は山口県立大学の看護栄養学部教授、浦山晶美先生でした。
この研修では、ヴァーチューズ・プロジェクトの5つの戦略について学びました。
1.美徳の言葉を話す
美徳の言葉を使うことで、相手の持つポジティブな特性を強調し、内面の良さを引き出します。
例えば、「誠実さ」や「思いやり」といった具体的な美徳の言葉を使うことで、相手に自分の価値を認識させ、自信を持たせることができます。
これにより、相手との信頼関係が築かれ、健全なコミュニケーションが促進されます。
2. 教えるのに最適な瞬間に気づく
教育や指導の場面では、相手が学ぶ準備ができている瞬間を見逃さないことが重要です。
その瞬間を逃さずに美徳の言葉を使ってフィードバックすることで、相手の成長を助け、学びを深めることができます。
最適なタイミングでの教えは、相手にとってより効果的で持続的な変化をもたらします。
3.明確な境界線を設定する
人間関係を良好に保つためには、互いの尊厳を守るための明確な境界線を設定することが必要です。
ヴァーチューズ・プロジェクトでは、この境界線を「美徳の言葉」を使って伝えることで、相手に対する批判的なトーンを避けつつ、自分の意図や期待を明確に示すことができます。
これにより、誤解や対立を避けることができ、相手との関係がより穏やかになります。
4.スピリットを様々な形で尊重する
それぞれの人が持つスピリチュアルな側面を尊重し、その人が大切にしている価値観や信念を認めることが大切です。
相手の「スピリット」を尊重することで、その人の個性や価値を認める姿勢が伝わり、深い信頼関係が築かれます。
これは、職場や教育現場での多様な価値観の受容にもつながります。
5.「スピリチュアルな同伴」である
「スピリチュアルな同伴」とは、相手の人生の旅に寄り添い、その成長を支える姿勢を指します。
相手がどのような状況にあっても、ジャッジせずにその人の存在を尊重し、共に歩むことが大切です。
看護の現場でも、このスピリチュアルな同伴の姿勢は、患者さんに安心感を与え、心の支えとなることが多くあります。
特に印象的だったのは、相手の短所や問題行動を美徳の言葉に置き換えるという実践です。
行動の背後にあるポジティブな面、美徳を見つけ出し、それを引き出すためにどのような言葉を使うべきかを考えるというものでした。
研修はワークショップ形式で行われ、初対面の人たちと「美徳の言葉」を使って交流しました。
愛、誠実、忍耐、思いやりなど、美徳の言葉を使うことによって、相手に対する見方が変わり、ポジティブで建設的なコミュニケーションが可能になることを実感しました。
美徳の言葉がもたらす効果
美徳の言葉を意識して使うことは、生活の中での人間関係を大きく改善します。
例えば、職場での同僚とのやりとり、家庭での家族とのコミュニケーション、さらには学生との関わりにおいても、美徳の言葉を通じて相手の力を引き出すことができます。
ヴァーチューズ・プロジェクトの根底にあるのは「愛」です。
エーリヒ・フロムが述べたように、「愛は活動であり、人間の力(美徳)の実践である」という考えが、このプロジェクトの核にあります。
愛はただの感情ではなく、意識的な選択と行動であり、それを通じて互いの成長を助け合うことができるのです。
私自身、この研修を通じて、言葉の持つ力を再認識しました。
どのような状況であっても、美徳の言葉を使うことで、人とのつながりがより深く、温かいものになることを実感しています。
学生の指導においても、彼らの潜在的な能力を引き出し、成長を促すために、この学びを活用していきたいと思いました。
実生活での応用
研修後、私は職場や日常生活で美徳の言葉を意識的に使うよう心がけています。
特に看護の現場では、患者さんやそのご家族と接する中で、思いやりや忍耐、誠実といった美徳を伝えることが、相手の安心感や信頼感を高める大きな力となることを感じています。
また、家庭内でも美徳の言葉を使うことで、家族との関係が穏やかで円滑になり、相互理解が深まることを実感しています。
まとめ
ヴァーチューズ・プロジェクトは、単なる自己啓発の一環ではなく、私たちの持つ「ことばの力」を最大限に活用して人間関係を豊かにするための実践的なツールです。
ぜひ、日々の生活や職場でその教えを取り入れ、周囲の人々とより良い関係を築いていきましょう。
今日もゆるーりとね💕