こんにちは。このブログの管理者
ゆるーりすと のぴまゆです。
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それではゆるーりとご覧ください。
こんな方におすすめ
- 緩和ケアに関心を持つ一般の方
- ご家族のケアを考えている人
- 看護学生や若手看護師
- 現場で悩んでいる看護師仲間
はじめに
「緩和ケア病棟に入ったら、時間をかけてゆっくりと患者さんやご家族に寄り添ってもらえる」
そんなイメージを持たれている方は少なくないと思います。
実際にそのような期待を抱いて、入院を決められるご家族も多いでしょう。
私自身も、緩和ケアの理想は“穏やかに、その人らしく過ごせる時間を支えること”だと感じています。
ですが現場で働いていると、その理想と現実の間にある「齟齬」に心が揺れることが少なくありません。
実際の緩和ケア病棟の姿
緩和ケア病棟は一般病棟よりも高い収益性があると言われています。
そのため、稼働率を常に求められるのが現実です。
「空いているベッドをいかに早く埋めるか」という視点は、経営を考えれば必要なことかもしれません。
しかしその裏側で、スタッフの数は決して潤沢ではなく、毎日忙しさの中で業務をこなしています。
急性期ほどの慌ただしさはないにしても、慢性期病棟に近い業務量があるのです。
「患者さんとゆっくりお話をする時間がたっぷりある」
そんな理想を思い描きながら就いたこの仕事で、実際には十分に時間がとれないことも多く、葛藤を感じる日々です。
患者層の変化がもたらす新たな負担
さらにここ数年、緩和ケア病棟の患者層にも変化が生じています。
・認知症を併発する患者さんが増えている
・がんの進行や薬剤の影響でせん妄状態となる方が多い
・筋力低下やふらつきによる転倒・転落リスクが高い方が増加
こうした背景から、「安全管理」や「リスク対応」に大きく時間を割かれるようになりました。
本来であれば「苦痛を和らげるケア」「家族の思いに寄り添う時間」に注力したいのに、現実にはナースコール対応や見守りで手一杯になってしまうことが多いのです。
理想と現実の板挟み
看護師としては「もっと時間をかけたい」「もっとじっくり寄り添いたい」という思いがあります。
けれども一方で、病棟を運営するためには稼働率を意識せざるを得ない。
そんな現実が立ちはだかります。
この板挟みの中で、時に「これで本当に緩和ケアと言えるのだろうか」と自分に問いかけてしまうことがあります。

しかし、常勤とパート(時短)では役割の重みが異なるため、数値上の充足と実際のケアの質には乖離があります。
よって、看護師の体感としては「業務量は慢性期以上、でも期待されるのは理想の緩和ケア」という二重の負担構造になってしまうのです。
つまり、基準は満たしていても、実際には“寄り添う余裕”が削られている状況があるのです。
緩和ケアの本質を見失わないために
ただ、ここで忘れてはいけないことがあります。
緩和ケアは「時間をかけること」だけがすべてではない、ということです。
たとえ短い時間でも、患者さんの声に耳を傾けること。
ほんの一瞬でも、安心や安らぎを届けられること。
それこそが緩和ケアの本質なのだと思います。
これからの課題と願い
・病床数や患者層の変化に合わせた 人員配置の再考
・パート職員による「数合わせ」ではなく、 質を守るための人材育成
・地域や社会全体で「緩和ケアをどう支えるか」を議論すること
こうした改善が進まなければ、理想と現実の齟齬は広がる一方かもしれません。
その中で、私たち看護師ができるのは、理想を見失わずに小さな実践を積み重ねていくこと。
その一歩一歩が、患者さんやご家族の「その人らしい時間」を守ることにつながるのだと信じています。
おわりに
緩和ケア病棟は「穏やかな場所」というイメージと、「実際には手一杯な現場」という現実の間に揺れています。
それでも、理想を忘れずに日々ケアに取り組むことが、私たちにできる最も大切なこと。
この現状を知ることで、緩和ケアを支える仕組みや、スタッフの思いについて、少しでも考えていただけたら嬉しいです。
今日もゆるーりとね💕