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こんな方におすすめ
- 緩和ケア病棟で働く看護師
- 看護診断の最新動向を押さえておきたい方
- 最新の看護診断分類を理解しておきたい方
- 看護過程にモヤモヤしている若手看護師
目次
NANDA-I改訂が私たちに突きつけたもの
緩和ケアで看護計画を立てるとき、
慢性疼痛
安楽障害
不安
倦怠感
睡眠パターン混乱
…いくつも診断を重ねてきました。
けれど今回、
NANDA Internationalの改訂で登場した
安楽障害シンドローム(Impaired Comfort Syndrome)
これが、正直すごい。

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NANDA-I看護診断 定義と分類 2024-2026 原書第13版 [ T.ヘザー・ハードマン ]
何が変わったのか?
“シンドローム”とは、
複数の関連症状が同時に存在する状態。
つまり、
✔ 身体的苦痛
✔ 精神的苦痛
✔ 社会的苦痛
✔ スピリチュアルな苦悩
それらを包括して診断できる可能性がある。
これまで「慢性疼痛」「安楽障害」と分けて立案していたものが、
一つの枠組みで整理できる。
これは、現場にとっては正直ありがたい。
看護記録も、計画も、構造化しやすくなる。
緩和ケアにおいては、
トータルペインを包括的に捉える診断名があることは、大きな前進です。

でも、ここが落とし穴
ありがたい。
本当にありがたい。
でも私は思うのです。
便利さは、思考停止と紙一重。
診断指標は非常に多い。
だからこそ、
「安楽障害シンドロームで立てました」
だけでは、本末転倒。

私たちが注意すべきこと
① 指標を“全部のせ”にしない
診断指標が豊富だからといって、
すべてを当てはめてはいけない。
大切なのは、
この患者さんに今、最も強く出ている苦痛は何か?
優先順位を見極めること。
② 苦痛の構造を分解する
シンドロームは包括します。
でも包括したあとに、
・疼痛はどの程度か
・不安の背景は何か
・価値観の揺らぎはあるか
・家族関係の影響は?
と、分解して再構築しなければならない。
これはむしろ、
これまで以上に高度なアセスメントを求められる。

③ 個別性を失わない
シンドロームは“枠”。
でも看護は“人”。
同じ安楽障害シンドロームでも、
・がん終末期の方
・心不全増悪の方
・認知症を伴う方
全く違う表情を見せます。
枠組みに人を当てはめるのではなく、
人を理解するために枠組みを使う。
ここを忘れたら、
看護は薄くなる。

教育・国家試験への影響
NANDAーIで看護診断をして計画を立てるにあたり
学生は、
「安楽障害シンドロームとは何か?」
を学ぶでしょう。
でも私たち指導者が伝えるべきなのは、
診断名ではなく、診断の思考プロセス。
慢性疼痛や安楽障害を分けて考えてきたプロセスは、
決して無駄ではない。
むしろそれがあったからこそ、
シンドロームの意味が理解できる。

私の正直な感想
これは進化です。
緩和ケアにフィットする診断名が、
ついに体系化された。
でも同時に、
「あなたは本当にこの人の苦痛を見ていますか?」
と、問いかけられている気がする。
診断名は短くなった。
でも看護の深さは、むしろ問われるようになった。

まとめ
✔ 慢性疼痛や安楽障害を包括できる
✔ 緩和ケアにとって非常に実用的
✔ しかし指標の吟味と個別化が必須
便利だからこそ、慎重に。
安楽障害シンドロームは、
私たちの看護観を映す鏡になる。
あなたはこの診断を、どう使いますか?

今日もゆるーりとね💕





