なぜ看護学校の終講試験に看護師国家試験の過去問を出すのか～学生が“本気”になる理由

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ゆるーりすと　のぴまゆです。

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それではゆるーりとご覧ください。

⭐はじめに～なぜ看護学校の終講試験に国家試験の過去問を出すのか

「先生、どうして終講試験で国家試験の過去問を出すんですか？」

看護学校で講義をしていると、学生からこんな質問を受けることがあります。
私はこの質問を、とても前向きなものだと受け止めています。

なぜなら、それは「学んでいることの意味を知りたい」というサインだからです。

⭐看護学校は「看護師になるための養成機関」

まず、大前提として押さえておきたいことがあります。

看護学校や看護大学を卒業しても、それだけでは看護師にはなれません。
卒業によって得られるのは、「看護師国家試験を受験する資格」です。

そして、
国家試験に合格して、はじめて看護師になります。

つまり、看護学校は
「単位を取る場所」ではなく
「看護師になるという一つの目的に向かって学修する場所」なのです。

⭐看護学生の現実｜授業中に眠くなる理由

実習が始まると、学生生活は一気にハードになります。

実習記録に追われる

課題の提出が重なる

睡眠不足が続く

授業中に眠ってしまう学生が増えるのも、無理はありません。

これは決して、
「やる気がない」
「だらけている」
からではないのです。

むしろ、一生懸命だからこそ、余裕がなくなっているという現実があります。

⭐国家試験勉強になると真剣になる理由

不思議なことに、
国家試験対策になると、学生の目の色は変わります。

それはなぜか。

国家試験に落ちたら、看護師になれない
この事実を、誰もが切実に理解しているからです。

一方で、普段の授業では、

「これが国家試験とどうつながるのか」
「今学んでいる内容が、何に役立つのか」

その関連性が見えにくいことがあります。

だから、危機感を持ちにくく、気が緩んでしまう。
これも、ひとつの要因だと私は感じています。

⭐だから私は終講試験に国家試験過去問を出す

そこで私は、授業のまとめとして国家試験の過去問を使うことにしました。

授業で学修した内容が、
国家試験では どのような設問として問われるのか

それを実感してほしいのです。

さらに、
「ここから出しますよ」と伝えた上で試験を行います。

みすみすそれを逃す学生はいません。

結果として、
最低限、国家試験問題に触れ、考え、理解する時間が生まれる
それが、終講試験に過去問を取り入れている理由です。

⭐国家試験問題には“ルール”がある

国家試験は、やみくもに作られているわけではありません。

国家試験出題基準に基づいて出題される

問題はプール問題である

この2点は、とても重要です。

つまり、
授業内容と出題基準を意識して学修すれば、
学びは確実に国家試験につながっていくのです。

看護師国家試験出題基準　クイックリファレンス

⭐科目修得と国家試験対策は同時進行でいい

「国家試験勉強は、3年生になってから」

そう思っている学生も多いかもしれません。

でも実際には、
日々の授業そのものが国家試験対策です。

一つひとつの科目を、
「国家試験につながる知識」として積み上げていく。

その視点を持つことが、
遠回りのようで、いちばん確実な近道だと私は考えています。

⭐まとめ～終講試験に過去問を出す本当の目的

私が終講試験に国家試験の過去問を出すのは、
学生を追い詰めるためではありません。

今学んでいることが

未来の国家試験につながっていること

そして、その先に「看護師としての自分」がいること

それを実感してほしいからです。

授業と国家試験が一本の線でつながったとき、
学びは、ぐっと意味を持ち始めます。

今日もゆるーりとね💕