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- 看護学生
- 将来、実習指導者や看護教員に興味がある看護師
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- 看護管理者・病院経営者
目次
◆看護学校の“先進校”で見えた違和感──教員という閉ざされた世界に必要な「透明性」とは
先日、「看護学校の先進校で感じた強烈な違和感」という記事を読みました。
内容を追えば追うほど、「ああ、これは私がかつて感じた世界そのものだ」と胸がざわつきました。
私は過去に看護教員として働いた経験があり、そのなかで実際に学生と本音で話をする機会も多くありました。
だからこそ、この教員の方が語った“違和感”は、決して珍しいものではないと痛感しています。

◆ 看護教員の世界は、看護師よりも複雑で閉ざされていた
看護師の世界には、ある程度の命令系統があり、役割も明確です。
しかし、教員の世界に足を踏み入れた瞬間、私は驚きました。
そこには、鍋ぶた社会——みんな横並び、でも誰がリーダーなのか明確ではない世界があったのです。
表向きは「裁量に任せる」「自主性を尊重する」。
しかし実態は、教員一人ひとりが“独自のやり方”を持ちすぎて、統一した指導ができないカオスな状態。
そして何より驚いたのは——
教員のこだわりが、学生にとって本当に必要なことなのか誰も進言できない風土があるということ。
誰もたしなめない。
誰も「それは学生ファーストですか?」と言わない。
言えない空気がある。
この時点で、教育として重大な歪みが生まれていると私は感じました。

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未来の看護師を育てる~看護学校の経営術とチーム力向上の秘訣~
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◆ 「学生ファースト」のはずが、自己満足で終わる指導がある現実
実際に学生からもこんな言葉を聞いたことがあります。
「あの先生、臨床では使えないから教員になったんだろうなって思う」
この言葉は重い。
辛辣ですが、学生は本能的に“教員の本質”を見抜きます。
私はこの言葉を聞いた瞬間、内心ハッとしました。
「私は絶対にこう思われる教員にはならない」と強く思いました。
教員が自己満足で授業をしたり、学生より自分のこだわりを優先した瞬間、
学生は敏感にそれを感じ取ります。
教育は、学生の人生を預かる仕事です。
教員が本気で向き合わなければ、学生は簡単に傷つきます。

◆ だから私は、臨床に戻るという選択をした
私はその後、あえて臨床の現場に戻りました。
学生に胸を張って言えるように、そして自分自身の看護をもう一度磨き直したかったからです。
今では中間管理職として現場に返り咲き、
教育者としての視点も持ちながら、臨床の最前線でスタッフと向き合っています。
この経験があるからこそ、今回の記事で語られた教員の世界の問題点が、痛いほど理解できます。

◆ “やりっぱなし教育”が学生を置き去りにする
記事のなかでも指摘されていましたが、
先進校と言われる学校であっても——
授業の評価をしない
成果の検証がない
グループワークもやりっぱなし
結局、教員の自己満足で終わる
という状態が存在します。
評価しなければ、学生は改善の仕方がわかりません。
伸びる学生は勝手に伸びますが、つまずく学生はどんどん置いていかれます。
これは、教育の根幹を揺るがす問題です。
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教員の自己評価が授業を変える!学生評価とセットで行う意味と評価表サンプル公開中
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◆ 教員が疲弊していく理由——属人化と情報共有不足
さらに記事で語られていた残業問題。
これに関しては、私の勤めていた学校は通信制であったため、通学制の学校に比べると残業はさほど問題ではありませんでした。
しかし通学制の学校では学生が常に学校にいる状況で、看護師のような交替制でもないので、厳しい状況があったと思います。
授業の組み立ては各教員の完全裁量
実習先探しも講師依頼も教員任せ
情報共有が夜遅くに行われる
だから帰れない
短時間勤務の先生ほど苦しい
表向きは「自由」。
でも裏側は、組織としての機能不全です。
これでは学生を育てるどころか、教員自身が疲弊してしまいます。

◆ 学生の本音──「看護師になっても、教員には絶対ならない」
これも、私が現実に学生から聞いた言葉と同じです。
教員が魅力的な仕事として見えていない。
これは看護教育にとって大きな危機です。
未来の教員が育たないということは、未来の看護師も育たなくなるということだからです。
◆ ではどうすればいいのか? 私が考える“透明な教育”とは
私が教員経験と臨床経験から強く感じる改善点は3つです。
① 教員の世界こそ「見える化」すべき
授業評価
実習評価
情報共有の仕組み
学生へのフィードバック
教育の質は、属人化では守れません。
② 教員同士が意見を言いあえる文化
「おかしい」と思ったら対話できる雰囲気づくりが不可欠。
③ 教員は“学生の未来”を預かっているという自覚
学生を育てることは、
未来の看護の質をつくること。
そして、自分がいつか care してもらう看護師を育てるということでもあります。

◆ 最後に──教員の世界を閉ざさないでほしい
看護教員の存在は、未来の医療の質を根底から支えるものです。
だからこそ、教員の世界が閉ざされてはいけない。
透明で、対話ができて、学生ファーストであるべきです。
私は臨床に戻った今でも、
教育に関わるたびに学生の未来を思い、
自分が教員の立場で感じた違和感を忘れないようにしています。
今回の記事は、看護教育の問題を社会に可視化する大切な一歩でした。
そして私自身も、これを機にもう一度「教育とは何か」を問い直したいと思います。
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教育の歴史と哲学の探究
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今日もゆるーりとね💕






