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こんな方におすすめ
- 看護教育における情報リテラシーに関心がある
- ネット情報の取り扱いに悩んでいる
目次
はじめに
近年、情報科学の発展により看護の現場では電子カルテや看護支援システムが標準化され、看護師にとってコンピュータの操作スキルが欠かせないものとなっています。
看護教育の現場でも同様に、インターネットを活用した授業や研究発表が一般化しており、教員や学生が情報を正しく扱う能力、いわゆる「情報リテラシー」の重要性が高まっています。
本記事では、看護教育における情報リテラシーの意義と、批判的思考を育むための情報教育について考えていきます。
情報リテラシーとは何か?
情報リテラシーとは、得られた情報を批判的に評価し、それを適切に活用する能力のことを指します。
看護教育では、この能力を育むことが、看護師としての実践力を高める基盤となります。
例えば、学生がインターネットで得た情報をそのまま鵜呑みにするのではなく、情報の信頼性や正確性を見極めることが重要です。
情報の信頼性を見極めるポイント
1.情報の出典を確認する
教科書や専門誌といった信頼できる情報源を優先する。
2.複数の情報を比較する
一つの情報だけに頼らず、異なる視点から検証する。
3.論理的に考える
表面的な言葉やデータに惑わされず、その背後にある背景を考察する。
看護過程と情報リテラシーの関連性
看護過程では、得られた情報をアセスメントし、それを元に看護計画を立案します。
この過程では、情報の質が患者へのケアの質に直結します。
たとえば、患者の病状に関する情報を収集する際、電子カルテだけでなく、患者本人や家族から得られる情報も含め、総合的にアセスメントする必要があります。
このような多角的な視点が、批判的思考の実践につながります。
学生に求められる情報リテラシー
学生にとって、インターネットを活用した事前学習は効率的ですが、情報の正確性や信頼性を検証するスキルが求められます。
看護教員は、以下の点を指導に取り入れることで、学生の情報リテラシーを向上させることができます。
教員ができる工夫
1.情報の正確性を強調する
学生が持参した資料が教科書や専門書と一致しているか確認する。
2.情報の背景を議論する場を設ける
学生同士で情報の信頼性について議論する時間を作る。
3.具体例を提示する
実際の看護場面での情報活用例を紹介し、実践的な視点を提供する。
情報教育の未来と看護師の役割
ヴァージニア・ヘンダーソンは、
「結局のところ、われわれが最善をつくした研究がもたらした発見は人間によって解釈されなければならない。
機械が行う推論は、人間により機械の設計および人間が機械に吹き込んだ情報しだいで変わってくる。
今日の研究から出る結論は、将来のより広範囲にわたる、またより進んだ研究によってくつがえされるかもしれない」1)
と述べています。
どれだけ情報科学が進歩しても、最終的にそれを活かすのは人間の力です。
看護教育においても、情報を的確に処理し、看護実践に結びつける力を養うことが、質の高いケアを提供する基盤となります。
そのためには、教員自身も最新の知識を学び続ける必要があります。
まとめ
情報科学の進歩に伴い、看護教育における情報リテラシーの重要性はますます高まっています。
批判的思考を育む情報教育は、単に技術を教えるだけでなく、情報を適切に扱い、患者に寄り添ったケアを実践する看護師を育てる基盤です。
教員として、学生が情報を正しく活用し、看護実践に活かせる力を育むための教育を目指しましょう。
引用文献
1)ヴァージニア・ヘンダーソン:看護論-25年後の追記を添えて、p.75、日本看護協会、1994
今日もゆるーりとね💕