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目次
はじめに
前回の記事では、看護実習指導評価の基礎知識と目標設定について解説しました。
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看護実習指導評価①指導評価の基本と目標設定のコツを徹底解説
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今回は、評価過程の具体的方法と看護教育における新しいパラダイムを中心に、看護実習の評価をどう実践すべきかを掘り下げます。
1. 行動主義モデルによる評価
行動主義モデルでは、評価は具体的な行動の変化に着目します。
これは伝統的な学習評価のプロセスに基づいており、以下の段階で構成されます。
・望ましい行動の掲示:学生に具体的な行動目標を提示する
・行動基準の確定:例えば「3つ答えると合格」のように明確な基準を設定
・学習内容の選択と観察:学生の行動を観察し、躓きを見つける
・評価点数の算出:行動達成度を点数化し、全体評価に反映させる
このモデルは評価がシンプルで分かりやすい一方、学生が教員に依存しがちになる欠点があります。
2. 看護教育における評価モデルの違い
評価モデルには2つの大きなアプローチがあります。
・行動主義モデル:トレーニング的な評価(鋳型にはめる)
・解釈的批判モデル:ケアリング的な評価(引き出す)
行動主義が「知識と方法論」に重点を置くのに対し、解釈的批判モデルは「ケアの意味」や「経験を通じた探求」に焦点を当てます。
3. 新しいパラダイム:評価の視点
看護教育における評価は、単なる技能や知識の習得を超えて、以下の新しい視点を取り入れる必要があります。
・学び方の習得:学生がどのように学んだかを評価
・学んだことの批評:得た知識や経験を振り返り、批判的に考察
・全体像の理解:現象の関連性やバランスを把握
例えば、患者ケアの場面で、学生が「患者の表情から直感的に不調を感じ取る」能力を評価するには、解釈的批判モデルが有効です。
4. 実習指導における具体的な評価方法
評価方法は、学生の成長段階や学習目標に応じて選択します。
1)観察:行動を観察し、変容のプロセスを評価
2)ナラティブアプローチ:学生に体験を文章化させ、内省や解釈力を育む
3)振り返り:専門的能力(記述・解釈・判断)を基に、ケアをより良くするための探求
例:学生が体位変換を行う際に「患者の負担を最小限に抑える工夫」をどう解釈し実践したかを評価する。
5. 教員と学生の相互作用
良い評価を行うためには、教員と学生の相互作用が不可欠です。
・認知的不協和を作る:新たな発見を促し、創造的な取り組みを引き出す
・文章による表現を促す:学びのプロセスを振り返り、試行錯誤の中での発見を深める
教員が学生に「話しかけやすい雰囲気」を作ることも、実習の成功に重要です。
6. 学生が感じ、考える力を育む評価
評価は、単に行動を測るだけでなく、以下の要素を重視します。
・感じる力:ケアに対する感受性
・考える力:ケアの全体像を把握し、判断を下す力
これにより、学生が「ケアの本質」を学び、看護師としての成長を実感できます。
まとめ
第2回の記事では、行動主義モデルと解釈的批判モデルの違い、新しいパラダイムの評価視点について解説しました。
看護実習指導の評価は、単なる技能の評価を超え、学生の内面的な成長やケアの本質を引き出す重要なプロセスです。
今日もゆるーりとね💕