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こんな方におすすめ
- 看護師としての経験を活かして、次のステージを考えたい方
- ケアマネの仕事をもっと深く知りたい方
- 制度の変化を正しく理解しておきたい医療・介護職の方
目次
看護師ケアマネとして感じる“制度の壁”と、これからのあり方
「ケアマネジャーの受験資格が5年から3年に短縮されるらしい」
そんなニュースを耳にした方も多いかもしれません。
この変更が実現すれば、より早い段階からケアマネを目指す人が増え、介護現場の人材不足に歯止めをかけられるのではないか。
そんな期待も高まっています。
でも同時に、「本当にそれで大丈夫?」という声も上がっています。
私は看護師としての基礎資格を持ち、現在は介護支援専門員(ケアマネ)の資格も保有しています。
その立場から、この制度見直しが持つ意味を、少し現場目線で考えてみたいと思います。

ケアマネ受験資格短縮の背景
厚生労働省では、10年以上前からケアマネの資質向上と今後のあり方を議論してきました。
検討会の報告によると、2025年に団塊の世代が75歳以上を迎えることで、要介護高齢者や認知症高齢者、そして独居高齢者が急増することが見込まれています。
「住み慣れた地域で、自分らしく暮らし続けたい」
そう願う高齢者の生活を支える地域包括ケアを進めるうえで、ケアマネはまさに要(かなめ)となる存在です。
ところが今、ケアマネ受験者数は年々減少しています。
現場では「なり手がいない」「更新研修が大変」「仕事の割に給与が見合わない」という声も多く、制度上の入口を見直す必要性が指摘されてきました。
そのひとつが、「実務経験5年→3年」の短縮案です。
つまり、“人材を早く育て、早く現場に送り出す”ことを狙った動きです。

看護師がケアマネになる強み
看護師の資格を持つケアマネには、確かな強みがあります。
病態の理解や医療的判断力、退院支援の経験、そして患者・家族との信頼関係の築き方など、医療現場で培ったスキルが、在宅ケアや地域連携の場面で大いに活かせるからです。
医療と介護の“橋渡し役”になれるのは、看護師出身のケアマネならではの強み。
実際、医療依存度が高い高齢者や、退院後の生活設計が複雑なケースでは、看護師ケアマネの存在が欠かせません。
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それでも看護師ケアマネが少ない理由
それでも、現実には看護師の基礎資格を持つケアマネは少数派です。
その理由は、はっきりしています。給与が低いからです。
看護師として病棟で勤務すれば、夜勤手当も含めて安定した収入が得られます。
一方、ケアマネとして働くと、夜勤もなくワークライフバランスは取りやすい反面、給与はぐっと下がります。
たとえ責任が重く、専門性が高くても、報酬に反映されにくいのが現状なのです。
私自身、ケアマネの知識を看護業務に活かす中で、「ケアマネはもっと評価されてもいい仕事だ」と感じています。
医療知識を生かして利用者の状態変化に早く気づいたり、主治医やリハ職との連携をスムーズにしたりと、現場に貢献できる部分は多いはず。
だからこそ、ケアマネの給与や待遇改善を、制度的に検討してほしいと強く願います。

「早く入って、現場で育つ」仕組みを
資格取得のハードルを下げることは、決して“質を落とす”ことではありません。
むしろ、早い段階から現場に入り、主任ケアマネの指導を受けながら実践的に学ぶ仕組みを整えることが大切です。
制度だけでなく、研修やスーパービジョンの体制を充実させ、若手を育てる環境づくりが求められます。
「入口は広く、質は高く」——それが本当の意味でのケアマネ育成だと思います。
看護師ケアマネとしての願い
ケアマネという仕事は、数字では測れない“生活の質”を支える仕事です。
利用者さんの声に耳を傾け、家族の思いをくみ取り、多職種と調整を重ねながら、その人らしい暮らしを守る。
それは、とても人間的で、やりがいのある仕事です。
だからこそ、看護師としての視点をもったケアマネがもっと増えてほしい。
そしてそのためには、正当な報酬と評価制度の整備が欠かせません。
「お金のためだけではないけれど、やはり働く上での安心感は必要」
そう感じる看護師は多いと思います。
ケアマネが安心して働ける職場環境を整え、専門性が正当に評価される社会になっていくことを心から願っています。

まとめ
受験資格の短縮は、あくまで第一歩。
大切なのは、育成と待遇の両方を見直し、ケアマネが“選ばれる職業”になることです。
そして看護師のように、現場に根ざした専門職がケアマネとして活躍できる道を広げていくことが、これからの地域包括ケアの質を決めていくのだと思います。
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今日もゆるーりとね💕





