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ゆるーりすと のぴまゆです。
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それではゆるーりとご覧ください。
こんな方におすすめ
- 看護学生さん
- 臨死期ケアに不安がある新人看護師さん
- 看護教育に携わっている方
- エンゼルケアの実際を知りたい一般の方
目次
✨はじめに~エンゼルケアの意味と、エンゼルメイクの大切さ
今日は看護学校で「臨死期のケア」の授業を担当してきました。
臨死期という、とてもデリケートで大切な領域。
学生さんたちも真剣な眼差しで学んでくれ、私自身もあらためて“看護の本質”に触れる時間となりました。
授業では、エンゼルケアの意味、そしてエンゼルメイクのポイントについてお話しし、最後には実際にメイクのデモストレーションも行いました。

■エンゼルケアとは
エンゼルケアとは、患者さんの最期のケアのこと。
「旅立ちの支度」とも呼ばれ、亡くなられた方の尊厳を守り、安らかなお顔でご家族のもとへお返しするために行います。
・生前と変わらない、穏やかな表情
・その人らしさを大切にした整え
・ご家族が安心して故人と向き合える時間をつくること
これらが、エンゼルケアの大きな目的であり、ご家族のグリーフケア(悲嘆ケア)に大きくつながる部分です。

■エンゼルメイクの基本ステップ
授業で学生のみなさんにお伝えした内容を、ここでもシェアします。
① クレンジング
まずはお顔を優しく整えます。
生前そのままの「その方らしさ」を尊重しながら、余分な汚れを落とし、穏やかな表情が出やすいように整えます。
② しっかり保湿する
亡くなられた後は皮膚が急速に乾燥していきます。
この時点で保湿をしっかりしておくと、その後のメイクが自然に仕上がりやすくなります。
③ 皮膚色の補正
皮膚の色にムラがある場合、特に黄疸(横断)のある方にはイエローを使用してベースを調整します。
その上から、ファンデーションでその人の肌色に近い色を丁寧に作り、重ねていきます。

④ 血色を戻すメイク
死後は血色が一気に失われます。
生前の面影に近づくよう、以下のポイントメイクで血色を付けていきます。
額・眉間・頬・顎・耳たぶ
チークを少しずつ重ねていくと、自然で柔らかい表情になります。

■エンゼルメイクが担う「尊厳」と「グリーフケア」
エンゼルメイクには、技術以上に“想い”が必要だと感じています。
ご家族が最後に触れるお顔は、
その後の悲しみの受容にも大きく影響します。
「いつものお母さんに見える」
「穏やかな表情でほっとした」
そう言っていただける瞬間、
看護師として本当に良かったと思えるのです。
エンゼルケアは、亡くなられた方に対して行う最後の看護であり、
ご家族の心をそっと支える最初のケアでもあるのだと、あらためて感じました。

■今日の授業を終えて
今、核家族化・個人主義の時代では身近な人の死に遭遇する場も少なく、臨死期をいめーじすることさえ困難になっています。
学生の生活体験によって、今日の授業のとらえ方は様々であるかもしれませんが
「看護は“生”を支えるだけでなく、“死”をどう支えるかも大切」。
その本質を感じ取ってもらえたら授業としては成功というところでしょうか。
授業する講師もそこは永遠の課題だなと思って、取り組んでいます。

✨まとめ
エンゼルケアは
✔ 故人の尊厳を守る
✔ ご家族のグリーフケアにつながる
✔ 看護の本質が詰まった大切なケア
これから看護師を目指す学生さんたちに、しっかり伝えていきたいと思います。

今日もゆるーりとね💕






