エキスパートナース 緩和ケア

EDARとは?「死んでもいいから食べたい」に向き合う緩和ケア看護師の葛藤

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ゆるーりすと のぴまゆです。

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こんな方におすすめ

  • 緩和ケア・終末期ケアに関わる看護師
  • 高齢者看護に携わる医療者
  • 看取りを経験したご家族
  • ACPに興味がある方
  • 嚥下障害ケアに関わる方

 

「死んでもいいから食べたい」と言われたら…緩和ケア看護師として考える“食べる”の意味

「死んでもいいから食べたい」

緩和ケア病棟で働いていると、時に患者さんからこうした言葉を聞くことがあります。

この言葉を聞いた時、
皆さんならどう感じるでしょうか。

「危険だからやめましょう」
「誤嚥したら大変」
「窒息したらどうするのか」

もちろん、それは医療者として当然の感覚です。

でも私は最近、
この言葉を“そのまま”受け取ってはいけないのだと強く感じています。

今回は、ある記事を読んで非常に考えさせられたこと、
そして緩和ケアナースとして、私自身が日々感じていることを書いてみたいと思います。

「お楽しみ嚥下」は本当に“楽しみ”なのか

誤嚥や窒息のリスクが高い患者さんに対して、

・ゼリー
・プリン
・とろみシャーベット

などを少量提供する。

いわゆる「お楽しみ嚥下」。

これは現場でもよく行われています。

私自身も、
患者さんやご家族の希望を受け、
医師と相談し、
リスクを共有したうえで、
食事を継続した経験があります。

「少しでも口から食べさせてあげたい」

その思いは、
医療者として自然な感情だと思います。

でもこの記事を読んで、
私はハッとさせられました。

その“お楽しみ”は、
本当に患者さんにとっての楽しみなのか。

もしかすると、
私たち医療者側の
「食べさせてあげたい」
「食べられたら嬉しい」
という価値観を、
無意識に押し付けていることはないだろうか。

これは非常に深い問いだと思いました。

併せて読みたい
「食べることを手放す勇気」〜緩和ケアで見つけた“食”の本当の意味〜

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「食べたい」の奥にある本当の願い

記事の中で特に印象的だったのが、

「患者さんの真意を理解しようとする」

という部分です。

これは本当に大切だと思うのです。

患者さんが
「死んでもいいから食べたい」
と言ったとしても、

本当に“死”を理解した上で話しているとは限りません。

今まで誤嚥しても助かってきた。
肺炎になっても回復してきた。

だから、
「今回もきっと大丈夫」

そう思うのは自然なことです。

けれど、
私たち医療者は知っています。

“最後の肺炎”があることを。

だからこそ、
そのリスクを丁寧に共有しながら、
その人が本当に望んでいることは何なのかを探っていく必要があるのだと思います。

本当に望んでいるのは「食べること」なのか

私はここが、
ACPにもつながる非常に重要な視点だと思いました。

患者さんは、

「食べたい」

と言いながら、

本当は、

・家に帰りたい
・家族と過ごしたい
・孫に会いたい
・普通の暮らしを取り戻したい

そう願っているのかもしれません。

つまり、
“食べる”こと自体が目的ではなく、

“食べることで得られる人生”

を求めている可能性があるのです。

ここを見失ってはいけない。

私はそう思いました。

EDARという考え方

記事の中では、
英国でのEDARという考え方も紹介されていました。

EDARとは、

Eating and Drinking with Acknowledged Risks

つまり、

「リスクを理解・共有した上で、食べることを選択する」

という考え方です。

私はこの考え方に、
非常に興味を持ちました。

日本では、
どうしても
「事故を起こしてはいけない」
「誤嚥させてはいけない」
という意識が強く、

経口摂取を制限する方向へ進みがちです。

もちろん安全は大切です。

でも、
“安全だけ”を優先した時、
その人らしい人生まで奪ってしまうことがある。

だからこそ、
EDARのような考え方は、
これからの超高齢社会の中で、
ますます重要になってくるのではないかと思います。

併せて読みたい
誤嚥性肺炎にも緩和ケアを ― がんだけではない全人的ケアの視点

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家族の“本音”にも寄り添いたい

そしてもう一つ、
私が大切だと思っているのは、
家族の真意です。

ご家族もまた、
揺れています。

「食べさせてあげたい」

でも、

「もし窒息したら…」

その間で、
苦しんでおられる。

だからこそ、
私たち看護師は、
単に“食べる・食べない”を判断するだけではなく、

患者さんと家族、
両方の思いを整理し、
支えていく役割があるのだと思います。

看護とは“人生”に寄り添うこと

「死んでもいいから食べたい」

この言葉は、
決して“死にたい”ではない。

むしろ、

「最後まで自分らしく生きたい」

そんな願いなのかもしれません。

緩和ケアでは、
安全だけでは答えが出ない場面がたくさんあります。

だからこそ、
私たちは迷う。

悩む。

揺れる。

でも、
その揺れをあきらめず、

患者さんの言葉の奥にある思いを、
家族の本音を、
丁寧に探り続けること。

それが、
看護なのではないか。

私はそう感じています。



今日もゆるーりとね💕

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  • この記事を書いた人

のぴまゆ

アラカンナースとして、豊かな看護師ライフを実現することを目指しています。 現役看護師であり、看護教員としての経験を活かし、看護の現場で培った知識やスキルを電子書籍を通じて発信しています。 私の目標は、自立を目指すナースや、看護師ライフをより充実させたい方々をサポートすること。 起業や副業に関する有益な情報を提供し、看護師としてのキャリアを広げるためのお手伝いをしています。 ゆる-りと、でも確実に、自分らしい生き方を実現しながら、周囲の人々とも幸せを共有する未来を手に入れたい方必見です。 ブログでは、看護師や看護学生さんに役立つ情報や、看護師ライフを豊かにするためのヒントを発信中です。

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