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- 看護学生、若手看護師
- 看護教育に関心のある方
- 医療倫理に関心のある一般読者
- 臨床でのジレンマに悩む看護師
目次
【はじめに】
「看護には“正解”がないこともある──だからこそ、倫理が必要なのです」
医療技術が飛躍的に進歩し、命の選択にまで人間が関与できる時代になりました。
延命治療、臓器移植、終末期ケアなど…その中で、看護師はどのような価値観をもって行動すべきかが問われるようになってきています。
前回投稿した記事ではがんの告知を取り上げましたがそれも倫理が問われる問題といえます。
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がん告知は誰のため?「自殺率3倍増」でも本人に真実を伝えるべき理由とは :現場で揺れる看護師が考える、告知の倫理と自己決定権
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看護の現場で求められるのは、単なるスキルだけではありません。
「人として、看護職者として、どのように判断するのか」
この倫理的思考こそ、今私たちが学び直すべきテーマではないでしょうか。
【1. 看護倫理が求められる背景】
生命科学の進歩とともに、看護師が直面するジレンマは増え続けています。
・延命治療や脳死移植といった「命の選択」
・高齢化とともに“治らない病気”と付き合う看護
・多様化する患者の価値観と権利意識
・判断を求められる訪問看護や特定行為看護師の増加
これらはすべて、看護師に「倫理的判断力」を求める要因です。
【2. 看護倫理とは何か?】
看護倫理とは、**「その人にとっての最善とは何か?」**を常に問い続け、正しいと信じる行動を選び取る営みです。
倫理とは何か。倫理と法の違いは何なのでしょうか。
看護倫理は、個人の価値観や文化的背景とも密接に関わります。そのため、正解は一つではありません。
【3. 看護師が直面する倫理的困難】
日々の看護実践では、こんな場面に出会いませんか?
・医師と看護師の意見が食い違うとき
・患者の望みと家族の意向が異なるとき
・自分の知識や経験不足に悩むとき
これらはすべて倫理的ジレンマです。
私たちは“思考を止めずに考え続ける”ことでしか、正解に近づけません。
【4. 判断の拠り所になる6つの原則】
看護倫理を考える際のヒントとなるのが、医療倫理の6原則です。
自律尊重の原則(自己決定権の尊重)
善行の原則(患者の利益を第一に)
無危害の原則(危害を加えない)
正義の原則(公正な医療提供)
誠実の原則(真実を伝える)
忠誠の原則(約束を守る)
このような原則を理解しておくことで、倫理的判断の“思考の軸”が生まれます。
【5. 看護師に求められる倫理的態度】
近年の看護者の倫理綱領では、以下のような姿勢が求められています。
①ケアリングの心をもって信頼関係を築く
②アドボケイトとして患者の権利を守る
③自分自身の心身の健康を大切にする
④社会の一員としての品位を保つ
⑤環境問題にも関心をもち行動する
私たち看護師一人ひとりの行動が、患者との信頼を築き、社会の医療倫理を支える土台となるのです。
【6. 倫理的対応は学生指導にも求められる】
私は現在、看護学生の指導にも関わっています。
時に「この場面で学生にどう声をかけるべきか」と悩むことがあります。
答えは一つではありません。ですが、原則に照らし合わせて考えること、自分自身の倫理観を磨くことが、答えを導き出す糧になると感じています。
【まとめ】
医療の進歩とともに、看護師には高度な専門性だけでなく、**“倫理的なまなざし”**が求められる時代になりました。
正解がないからこそ、悩み、迷い、考え続けること。それこそが「看護倫理」の本質ではないでしょうか。
あなたのその迷いこそ、看護師として成長している証です。
一緒に「何が正しいのか」を問い続ける仲間として、これからも思考を深めていきましょう。
今日もゆるーりとね💕