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こんな方におすすめ
- 患者の権利擁護について原理原則を知りたい
- 実際の臨床現場においてジレンマがある
はじめに
現代の医療現場において、患者一人ひとりの権利を守ることは、看護職の重要な役割の一つです。
医療技術が進歩し、医療現場の効率化が進む一方で、患者の尊厳や自己決定が置き去りにされる場面も少なくありません。
そうした状況の中で、患者の権利を守り、代弁者として支える「アドボカシー」の役割が看護職に強く求められています。
本記事では、看護職が「アドボケイト」として果たすべき役割や倫理的視点について詳しく解説していきます。
患者の権利とはなにか?
患者とは、「我慢を強いられている人」であると言えます。
現在の医療現場には、以下のような患者の権利が軽視されていると思われる側面があります。
・ホスピタリティの欠如、医療優先で、権利を強いられる。
・身体拘束の問題。
・パターナリズム(専門家の支配)。
・人間の尊厳の喪失。
・インフォームド・コンセント(IC)のもつれ。
これらの現状から患者の権利を守るために、看護職は「アドボケイト」としての役割を果たさねばなりません。
患者の権利を支える倫理原則
患者の権利を守るためには倫理的な原則が基本となります。
自尊の原則:自尊のとられた患者の意思を大切にする。
正義の原則:全ての患者に平等な医療を提供する。
無害の原則:患者に害を与えないこと。
善行の原則:信頼と正直な態度で、患者の利益を最優先に考えること。
倫理原則を支える倫理理論
倫理原則を支える理論として、二つの主要な倫理理論があります。
義務論倫理:カントの「人間尊重の原理」に基づき、正しい行動を選択する。
功利主義倫理:ミルの「最大多数の最大幸福」に基づき、自由を認めるが他人に害を与えない。
これらの倫理理論を実際の医療現場で具体的に活用し、患者を守る行動につなげることが、看護職の『アドボカシー』の役割です。
患者の権利を擁護する「アドボカシー」
アドボカシーには以下のタイプがあります。
セルフアドボカシー:患者自身が自分を守るための情報提供。
ピアアドボカシー:近くの人の支援を受ける。
シチズンアドボカシー:市民オンブズマンの仕組み。
専門家によるアドボカシー:法実効果があるサービス。
看護職の役割は、患者の権利を守ることだけではなく、その意思を把握し、支持し、医療現場で的確な情報提供を行うことです。
アドボカシーの倫理原則
患者の最優先の利益に向けて行動する。
患者の意思と指示に実行する。
患者に正確な情報を提供する。
医師との交渉能力を持ち、患者の意思を守るための能力を高める。
偏りない行動をし、患者の自己決定を支える。
まとめ
看護職が「アドボケイト」としての役割を果たすことは、患者の権利を守るだけでなく、その尊厳や自己決定を支えることにつながります。
倫理原則や法的基盤に基づき、患者の最善の利益を考えながら行動することが求められています。
現代医療において、看護職は単なるサポート役ではなく、患者の声を代弁し、真のパートナーとして信頼関係を築く存在です。
倫理観を持ちながら日々の看護を実践し、患者が安心して医療を受けられる環境を共に創り上げていきましょう。
今日もゆるーりとね💕